研究課題/領域番号 |
05650772
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
反応・分離工学
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研究機関 | 小山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉田 裕志 小山工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (30042542)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | スラッジ / 交流電場 / 電気浸透脱水 / 極性反転 / 湿潤粒子層 / 電気浸透 / 脱水 |
研究概要 |
固液混合物の湿潤粒子層に周波数や波形を変化させた交流電場を加えることによって電気浸透作用によって脱水分離が実施できるアクリル製脱水試験装置を作製し、粒子層が電気浸透作用によって排液されるのと同時に電極板と粒子層との接触を良好に維持するように一定荷重で機械的に粒子層を圧縮しながら交流電場による電気浸透脱水法について実験的検討を行った。実験試料として、ジークライト(製紙用白色粘土)およびベントナイト粒子を使用し、実験は主に、ジークライト試料に対しては約1Hz以下の低周波数領域で周波数を変えた矩形波および正弦波形の交流定電圧を粒子層に印加し、また、ベントナイト試料に対しては直流電場を加えた状態で一定時間毎に電極の正負の極性を反転させることによって極低周波数条件の交流電場の影響について検討した。得られた結果の概要は以下の通りである。 1.実験試料の種類によって異なるが、交流電場においても周波数が1Hz以下のような低周波数領域では電気浸透脱水を行うことができ、周波数条件によっては直流電場の場合より最終脱水液量を増加できる。したがって、含水率低減の目的のためには交流電場は有効と考えられる。 2.最終脱水液量は波形の種類には関係なく周波数が同じならばほぼ同じになり、最終脱水量の最大値を与える周波数条件は、定電圧条件では試料層を流れる電流の経時変化がほぼ一定値を示すような条件が適切であると推察される。 3.消費電力に対する脱水効率は、周波数が小さくなるにつれて矩形波のほうが正弦波形の場合より良くなるが、いずれの場合も直流電場の場合よりは低く、交流電場の適用については脱水液量および消費電力の見地から十分な検討が必要である。
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