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マイクロダイアリシス試料分析用電気化学検出システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 05650813
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関九州大学

研究代表者

今任 稔彦  九州大学, 教養部, 教授 (50117066)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードマイクロダイアリシス / 微小イオン電極検出器 / 高分子修飾電極
研究概要

マイクロダイアリシス試料採集法に適した電気化学検出システムの開発研究を行なった。以下に研究成果を列挙する。
1.微小アセチルコリンイオン応答電極検出器の作製とその応用
内径約0.3mm、セル容積0.1muL以下のポリ塩化ビニル膜型チューブ状イオン電極検出器を作製し、市販のマイクロダイアリシスプローブを組み込んで、試作検出器の性能を検討した。すなわち、灌流液をシリンジポンプで1muL/分の流量でプローブへ送液し、プローブ膜を通して採取されたアセチルコリン溶液を検出器に導くシステムを構成した。電位信号は、試料の濃度0.1Mから0.1mMの範囲において、ネルンスト式に従った。また、アルブミンを含む試料に対して本法を適用したところ、バッチ法では電極方面への吸着によって電極応答に大きな影響を及ぼすアルブミンの妨害を除去することができた。さらに本法を寒天ゲル中のアセチルコリンの拡散過程のモニタに適用したところ、同ゲル中の拡散係数を算出することが可能であり、本法の有用性を示した。
2.生理活性成分のボルタンメットリク検出用電極の作製とその選択性と感度
ポリN-ビニルアミド膜やポリアニリン類膜をgamma線重合法や電解重合法をもちいてグラファイト電極表面上に修飾した電極を作製した。前者の膜を修飾した電極ではカテコールに対応する応答感度が、未修飾電極に比較して向上し、これが修飾膜の溶質に対する高い分配性によることを明らかにした。さらに同電極上にアスコルビン酸オキシダーゼ層を固定することによりアスコルビン酸の影響を受けないことを示した。後者の電極については、アスコルビン酸とカテコールに対する感度がアニリン類の置換基に依存することを認め、溶質と膜の疎水的相互作用と膜電荷による静電的相互作用の寄与を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Imato: "Catechol sensor based on ascorbate oxidase immobilized polymer-modified graphite electrode" Snsors and Actuators. 13. 68-72 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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