• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

光プローブ法によるポリペプチドの凝集構造と転移反応の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05650921
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関静岡大学

研究代表者

板垣 秀幸  静岡大学, 教育学部, 助教授 (10159824)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード蛍光 / ポリフェニルアラニン / ポリペプチド / エネルギー移動 / 光プローブ法
研究概要

ブチルアミン開始によるN-カルボキシ-L-フェニルアラニン無水物の脱炭酸重合法によって、重合度の異なるポリ(L-フェニルアラニン)(PPA)を合成し、これらと市販のPPAから、結果的に2、3、4、5量体および100量体までの合計11種類のPPAについて蛍光特性を調べた。PPAの蛍光特性については、蛍光収率が低いためにこれまで十分な報告がなされておらず、またエキシマーのような会合蛍光種の存在を報告している論文もあったが、本研究の精密な測定によって、2から100量体までのすべてのPPA蛍光には、エキシマー蛍光も基底状態ダイマー蛍光も存在せず、フェニルアラニンの単一蛍光だけが観測され、蛍光によるヘリックス-コイル転移の追跡は不可能であることがわかった。さらに濃度変化を調べ、凝集構造における蛍光変化をモニターしたが、ここでもエキシマーなどの会合蛍光種が生じないことが確認された。しかし、ランダムコイル状態をとる溶媒中では、フェニルアラニンの蛍光収率に分子量依存性のあることがわかり、これが消光サイトへの一重項励起エネルギーの移動によるものであることを明らかにした。結果的に、蛍光が単一種であるために、PPAは励起エネルギー移動を定量的に明らかにするのに有効な系であり、実際、励起寿命中に、PPAの20ユニット程度の側鎖ベンジル基間で励起エネルギーの移動がおこりうることを明らかにすることができた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi