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両親媒性人工ポリペプチド単分子膜における高次構造の制御

研究課題

研究課題/領域番号 05650931
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関同志社大学

研究代表者

東 信行  同志社大学, 工学部, 教授 (10156557)

研究分担者 松本 孝広  同志社大学, 工学部, 実験講師
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードポリ(L-グルタミン酸) / 両親媒性化合物 / 単分子膜 / alpha-ヘリックス / beta-シート / 二次構造転移
研究概要

単分子膜による高次構造制御の方法を水面展開・累積可能なイオン性ポリペプチド誘導体に適用し、ポリペプチドセグメントを2次元界面に凝縮・配列させることに着目し、これにより界面で生じる様々な構造上の転移を分子レベルで人為的に制御することを目的として研究を行い、以下に述べる成果を得た。
1.イオン性ポリペプチドとしてポリ(L-グルタミン酸)を選んだ。単分子膜形成能を与えるためにポリ(L-グルタミン酸)セグメントの片末端に2本の長鎖アルキル基を導入した両親媒性分子(1n)を設計し、セグメント鎖長(n)をかえた系統的な合成に成功した。
2.これら1nの界面単分子膜特性を表面圧-面積曲線を測定することにより検討した。その結果、1nは安定な凝縮相をもつ単分子膜を形成すること、またセグメント鎖長(n)の増大とともに大きな分子占有面積を与えることを明らかにした。
3.次いで、異なる表面圧(異なる相状態)で1n単分子膜よりなる累積膜を調製し、ポリ(L-グルタミン酸)セグメントの二次構造をCDならびにFT-IRスペクトルにより検討した。一般にポリ(L-グルタミン酸)はalpha-ヘリックスが安定なポリペプチドとされている。ところが、単分子膜では低い表面圧では主にalpha-ヘリックス構造を形成するが、中間転移相から凝縮相に単分子膜が圧縮されるとbeta-シート構造を形成するという興味深い事実を見いだした。しかも一旦形成されたbeta-構造はかなり安定であることも明らかにした。このように、単分子膜の相状態を変えることにより、二次構造が制御できることはポリペプチドの高次構造構築のためのモデルとしも重要であり、また特異な二次構造転移を利用した分子間の相互作用を知る上でも興味深い系であろう。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Nobuyuki Higashi: "Stabilization and Facilitated Formation of a beta-Structure Polypeptide by a Poly(L-glutamic acid)-Functionalized Monolayer on water" Langmuir. 8. 1509-1510 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuyuki Higashi: "Higher Ordered-Structure of Double-Chained,Poly(L-glutamic acid)Monolayers on water" The Proceedings of the 3rd IUMRS-ICAM-93. (発表予定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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