研究課題/領域番号 |
05650938
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
木村 逸郎 東海大学, 工学部, 教授 (20010697)
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研究分担者 |
堀沢 秀之 東海大学, 工学部, 助手 (30256169)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 汚染物質 / コロナ放電 / 拡散火炎 / すす制御 |
研究概要 |
プロパン拡散火炎について、その燃焼帯に適用したコロナ放電のすす発生抑制効果、またすす発生を促進する適用法によるCO_2抑制に関するデータを取得するとともに、これらの場合のコロナ放電のすす発生抑制またすす発生促進機構を解明した。さらにまた、コロナ放電が拡散火炎のNOx発生に及ぼす影響についても検討した。 1.拡散火炎の外からコロナ放電を適用し顕著にすすを抑制する方法、また燃料過剰領域にコロナ放電を適用するとすす発生が促進されることを見いだした。 2.プロパン層流拡散火炎に対し、それの6倍のプロパン流量の完全乱流領域にある拡散火炎の発生するすす量は約1/20である。層流拡散火炎、完全乱流領域にある拡散火炎何れの場合にも、火炎下部に数mAの直流コロナ放電の印加によりすす発生量を放電のない場合の数%に減少させることができた。火炎の長さ方向の中央部あるいは上部に放電を印加したときにもすす発生量をほぼ半減させることができた。 3.コロナ放電がすす発生に影響を与える機構として、(1)横方向から火炎に吹きつけるコロナ風のaeration効果、(2)コロナ風また電界の効果による火炎形態の変化(乱れの発生・非軸対称化をもたらす)、(3)すす核の発生またその成長に対する放電の直接的効果、(4)発生したすすの再燃焼に対する放電の効果がある。層流拡散火炎の下部に放電を適用した場合にはすす発生抑制に対して(1)と(2)が、乱流拡散火炎の下部に放電を適用した場合には(3)が優越していること、何れの火炎もその中央部あるいは上部に放電を適用した場合には、(4)の機構が優越していることがわかった。 4.層流及び乱流火炎とも、数W程度のコロナ放電ではNOx発生に及ぼす影響はほとんど認められなかった。
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