• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

沖合浮遊式波力利用装置による流動制御の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05650953
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 海洋工学
研究機関東海大学

研究代表者

加藤 直三  東海大学, 海洋学部, 教授 (00138637)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード流動制御 / 循環流 / 傾斜板 / 遡上波 / 波の回折 / 流れの可視化 / 流速計 / 向岸流 / 有限要素法 / 任意オイラー・ラグランジュ型 / 自由表面問題 / 沿岸海域 / 環境制御 / 浮遊式波力利用装置 / 定常流速
研究概要

本研究では、波浪制御と流動制御を同時に行える構造物として、沖合浮遊式波力利用装置を取り上げ、これまで実験的に明らかにされている入射波によって誘起される装置後方の循環流の発生メカニズムの実験的・理論的解明を行うことを目的とした。
装置後方に取り付けられた傾斜板だけを取り出し、波浪水槽に設置して、流れの可視化と電磁流速計による計測から、傾斜板まわりの循環流の発生メカニズムを調査した。影響因子として、流れの三次元性、傾斜板の長さ、喫水、傾斜角度、水深、波傾斜および波周期を調べた。この実験によって、次の事が明らかになった。1)規則波中における有限喫水の傾斜板は、流場に三次元構造を持たせることによって傾斜板後方に定常的な流れを発生させる。2)傾斜板後方の定常流速は、傾斜板角度が緩やかな勾配で、かつ長周期側において増加する傾向にある。3)傾斜板後方の定常流速は、傾斜板喫水、設置する波浪条件の波岨度の変化にあまり影響を受けない。また、傾斜板板幅の変化も傾斜板角度の変化に比べ傾斜板後方の定常流速との相関が小さい。4)傾斜板斜面に打ち上げる遡上波の平均高さは、傾斜板角度が緩やかになるにつれ大きくなる。この遡上波の打ち上げ高さが大きくなる緩勾配傾斜板後方の定常流速も増加する。5)傾斜板後方の表面流の広がりパターンは、傾斜板板幅が狭くなるにつれて傾斜板中央を中心とした扇型を示す。これは、波の回折の影響を受けて発生するカスプ状の波の打ち上げに起因すると考えられる。
以上をまとめると、傾斜板後方の定常流速は、三次元流場に発生する波の回折と密接な関係があり傾斜板斜面を緩やかにすることによって生ずるカスプ状の波の打ち上げによって形成されると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 加藤直三 他2名: "規則波中における傾斜板後方の流れに関する研究" 第12回海洋工学シンポジウム. 477-483 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] N.Kato et al.: EXPERIMENT ON WAVE INDUCED STEADY FLOW BEHIND INCLINED FLAT PLATE. 12TH OCEAN ENGINEERING SYMPOSIUM. 477-483 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤直三,宮崎武晃,里見英俊: "規則波中における傾斜板後方の流れに関する実験的研究" 第12回海岸工学シンポジウム(日本造船学会). 477-483 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi