• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

植物根の形態や機能に関する短根遺伝子の単離と遺伝機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05660006
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 育種学
研究機関香川大学

研究代表者

一井 眞比古  香川大学, 農学部, 教授 (50036076)

研究期間 (年度) 1993 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードOryzasativa / イネ / 根 / 短根 / 突然変異体 / 対立性検定
研究概要

植物根の機能を遺伝育種学的立場から究明するため,イネ品種オオチカラ及びIR30のM2集団から根の成長や形態に関する突然変異体を選抜し、得られた短根突然変異系統RM1,RM8,RM10及びLM10の遺伝的・形態的解析を行った.
オオチカラから誘発されたRM1幼植物の根長は野生型の50%であったが,草丈ははぼ同じであった.また根毛の分布や数もほぼ同じであった.しかし,RM1の根の皮層細胞長は野生型の50%であった.オオチカラから誘発されたRM8及びRM10幼植物の根長は野生型のそれぞれ70%及び30%であった。両系統の根の皮層細胞長は野生型とほぼ同じであり,RM1での結果と併せ考えると,遺伝的な短根性は細胞長の短縮または細胞数の減少に起因すると推察された.IR8から誘発されたLM10幼植物の根長は野生型の30%であったが,草丈はほぼ同じであった.茎葉や根の伸長は光照射下では抑制され,暗黒下では促進されることはよく知られているが,LM10幼植物の根は光照射下で促進され,LM10は他の短根突然変異系統RM1,RM8及びRM10と異なる特性をもつことが明らかになった.RM1,RM8及びRM10と野生型とのF2幼植物における根長の分離から,これらの短根性はいずれも単因子劣性型の突然変異に起因すると考えられた.また,3突然変異系統間の交雑結果から,それらは相互に異なる遺伝子によって支配されることも明らかになった.LM10と野生型とのF2幼植物における根長の分離が3 : 1に適合しなたったので,F3幼植物における根長の結果を併せ考えたところ,LM10の短根性は単一の劣性遺伝子によることが明らかになった.さらにLM10の短根遺伝子とRM1,RM8及びRM10の短根遺伝子との相補性を調べた結果,それらは相互に異なる遺伝子であると推察された.

報告書

(4件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 一井眞比古: "イネ短根突然変異体の形態と生育特性(2)" 育種学雑誌. 43. 206-207 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 一井眞比古: "NAA耐性によるイネ短根突然変異体の選抜" 育種学雑誌. 43. 265 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 梁正偉: "短根イネ突然変異体LM10の育成とその特性" 育種学雑誌. 44. 243 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 梁正偉: "短根イネ突然変異体LM10の遺伝" 育種学雑誌. 46(印刷中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ichii Masahiko: "Morphological characteristics of the short root-lenght mutants in rice. (2)" Breed Sci. 43. 206-207 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ichii Masahiko: "Isolation of NAA-totaernt mutants in rice" Breed Sci. 43. 265 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Zheng-wei Liang: "Morphological characteristics of a short root mutant 'LM10' in rice" Breed Sci. 44 (Supp 1). 243 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Zheng-wei Liang: "Inheritance of a short-root mutant LM10 in rice (Oryza sativa L.)" Breed Sci. 46 (Supp 1). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 一井,眞比古: "イネ短根突然変異体の形態と生育特性(2)" 育種学雑誌. 43. 206-207 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 一井,眞比古: "NAA耐性によるイネ短根突然変異体の選抜" 育種学雑誌. 43. 265 (1993)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 梁 正偉: "短根イネ突然変異体LM10の育成とその特性" 育種学雑誌. 44. 243 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 梁 正偉: "短根イネ突然変異体LM10の遺伝" 育種学雑誌. 46(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 一井眞比古・石川道夫: "イネ短根突然変異体の形態と生育特性(2)" 育種学雑誌. 42・別1. 206-207 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 一井眞比古・立藤国広・大西武: "NAA耐性によるイネ短根突然変異体の選抜" 育種学雑誌. 43・別2. 265- (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 梁正偉・一井眞比古: "短根イネ突然変異体LM10の育成とその特性" 育種学雑誌. 44・別1. 243- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 一井眞比古: "イネ短根突然変異体の形態と生育特性(2)" 育種学雑誌. 43・別1. 206-207 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 一井眞比古: "NAA耐性によるイネ短根突然変異体の選抜" 育種学雑誌. 43・別2. 265 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 梁正偉: "短根イネ突然変異体LM10の育成とその特性" 育種学雑誌. 44・別1. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi