• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

カンキツにおける相同染色体座乗連鎖遺伝子群のトリソミックシリーズを用いた同定

研究課題

研究課題/領域番号 05660035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関九州大学

研究代表者

若菜 章  九州大学, 農学部, 助教授 (10158579)

研究分担者 白石 眞一 (白石 真一)  九州大学, 農学部, 教授 (40154356)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード単純トリソミ- / トリソミックシリーズ / カンキツ / アイソザイム遺伝子 / 三倍体 / 異数体 / アイソザイム / 遺伝子 / 対立遺伝子 / トリソミ- / 相同染色体 / 連鎖 / トリソミー
研究概要

カンキツにおける遺伝解析は幼若期間が長いこと,珠心胚形成があること等々多くの問題があり著しく困難であったが,分子遺伝学の進歩によりこれらの手法を用いた連鎖解明が最近急速に進んでいる。これらを分子遺伝子マーカーとして活用するためにはどの染色体上に乗っているのかを明らかにする必要がある。そこで本研究においては三倍体を用いてトリソミックシリーズを作成し,相同染色体座乗遺伝子の同定を計画した。
二倍体と三倍体,あるいは三体体に二倍体を交配した場合,いずれも単純トリソミ-(2n=19)実生を得た。しかし,単純トリソミ-実生の出現率は予想に反し,著しく低率であった。特に二倍体に三倍体を交配した場合,ほとんどが二倍体であり,異数体の出現率は著しく低率であった。三倍体に二倍体を交配した場合,比較的多数の異数体を得たが,単純トリソミ-実生はかなり少なかった。これらの交配において出現した不完全種子内の生育不良胚を培養したがほとんど実生化することが出来なかった。実生化できた10個体には単純トリソミ-個体はなかった。今後は培養法の改良を検討したい。
本研究によって18の単純トリソミ-実生を得たがこれらの多くは生育がかなり悪く,枝葉をアイソザイム分析に供試することができなかった。またこれらの染色体の形態を諸方法で調査したが,どの染色体が三染色体となっているのかを明らかにできなかった。
以上の様に本研究においてはトリソミ-実生の作出にはある程度の成果が得られたが,トリソミックシリーズの確立には至らず,相同染色体に座乗する分子(アイソザイム)遺伝子群を同定できなかった。今後はさらに多数の単純トリソミ-実生を作出すると共にこれらの生育を促進して,三染色体の同定と座乗遺伝子群の解析を進めたい。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 若菜 章,花田信章,安河内幸一,福留 功: "二倍体と四倍体カンキツの正逆交配において得られた異数体,特にトリソミ-(2X+1)実製の出現率" 九州大学農学部農場年報. 16(予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akira Wakana, Nobuaki Hanada, Kouiti Yasukouti, and Isao Fukutome: "The occurennce of aneupliod seedlings obtained from reciprocal crosses between diploid and triploid citrus, with special reference to trisomy" Anual Report of University Farm, Faculty of Agriculture Kyushu University. Vol.16(in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi