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植物ウイルスの細胞間移行についての細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660046
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関東京農工大学

研究代表者

細川 大二郎  東京農工大学, 農学部, 教授 (50014957)

研究分担者 渡辺 雄一郎  帝京大学, 理工学部, 助教授 (60183125)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードタバコモザイクウイルス / ジャガイモXウイルス / 細胞間移行 / 移行タンパク質 / in situハイブリダイゼーション法
研究概要

タバコモザイクウイルス(TMV)とジャガイモXウイルス(PVX)の細胞間移行について検討し、以下の結果を得た。
1.TMVの30Kタンパク質遺伝子に種々の欠失変異を導入した変異株をタバコの植物体とプロトプラストに接種し、ウイルスの細胞間移行と30Kタンパク質の細胞内局在を調べた。その結果、30Kタンパク質のC末端の3アミノ酸残基の欠失した変異株ではウイルスの細胞間移行が認められ、30Kタンパク質が野生株と同様プロトプラストの細胞質内に多量に集積した。30Kタンパク質のC末端の31アミノ酸残基の欠失した変異株ではウイルスの細胞間移行がかなり阻害され、30Kタンパク質は少量しかプロトプラストの細胞質に集積しなかった。30Kタンパク質のC末端の77アミノ酸残基の欠失した変異株と10-141番のアミノ酸残基の欠失した変異株ではウイルスの細胞間移行が認められず、30Kタンパク質のプロトプラスト内の集積も認められなかった。
2.光顕レベル及び電顕レベルのin situハイブリダイゼーション法により感染細胞内にTMV-RNAを検出する方法を開発した。さらに、これをもとにして、現在細胞内における、TMVの移行タンパク質とウイルスRNAとの相互作用について検討している
PVXのORF2にコードされている25Kタンパク質は本ウイルスの細胞間移行に関与すると考えらている。そこで25Kタンパク質遺伝子のcDNAを大腸菌に導入し、発現させて25Kタンパク質を精製し、これを抗原として抗体を作製した。この抗体を用いて、免疫電顕法により25Kタンパク質がPVXの感染により細胞質に形成された封入体に局在することを明らかにした。これまでウイルスの移行タンパク質の多くは細胞間連絡に局在することが知られているので、PVXの移行タンパク質はこれらとは異なるグループに属する移行タンパク質であると考えられた。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Uehara,T.and Hosokawa,D.: "Distribution of tobacco mosaic virus RNA molecules in infected tobacco protoplasts revealed by in situ hybridizatio" Ann.Phytopath.Soc.Japan.60. 649-657 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 徐 雷新、細川 大二郎、高松 則之、: "ジャガイモXウイルスの25KDタンパク質の抗体作製と細胞内局在" 日本植物病理学会報. 60. 390- (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uehara, T.and Hosokawa, D.: "Distribution of tobacco mosaic virus RNA molecules in infected tobacco protoplasts revealed by in situ hybridization" Ann. Phytopath. Soc. Japan. 60. 649-657 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Uehara.T.and Hosokawa.D.: "Distribution of tobacco mosaic virus RNA molecules in infected tobacco protoplasts revealed by in situ hybridization" Ann.Phytopath.Soc.Japan.60. 649-657 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 徐雷新、細川大二郎、高松則之: "ジャガイモXウイルスの25KDタンパク質の抗体作製と細胞内局在" 日本植物病理学会報. 60. 390 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 徐 雷新,細川大二郎,高松則之: "ジャガイモXウイルスの25kDタンパク質の抗体作製と細胞内局在" 日本植物病理学会大会. (平成5年4月)発表予定.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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