研究課題/領域番号 |
05660088
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
長澤 透 名古屋大学, 農学部, 助教授 (60115904)
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研究分担者 |
山根 恒夫 名古屋大学, 農学部, 教授 (70026102)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ハロヒドリンエポキシダーゼ / エポキサイドハイドロラーゼ / 光学活性グリセロール誘導体 / (R)-3-クロロ-1,2-プロパンジオール / プロキラル / エピクロロヒドリン / halohydrinhydrogen-halide-lyas / epoxide hydrolase / (R)-3クロロ-1,2-プロパンジオール / キラルソース / ハロヒドリン / エピフロルヒドリン / プロキラル立体特異性 |
研究概要 |
光学活性グリセロール誘導体は、光学活性としては最も基本的な構造の化合物の一つであり、様々な医薬品、生理活性物質等の不斉骨格となり汎用性の高いキラルソースである。本研究では、光学活性な(R)-3-クロロ-1,2-プロパンジオール(R-MCP)の微生物学的手法による生産およびその応用について検討を行い、次の成果を得た。(1)プロキラルなジクロロ化合物、1,3-ジクロロ-2-プロパノールを光学活性な3-クロロ-1,2-プロパンジオールへ変換する微生物を見いだした。その一株を用いてR-MCPの生産を検討した。その結果、本変換反応における酵素活性は誘導的であり、R-MCPの光学純度は反応条件により大きく影響された。(2)1,3-ジクロロ-2-プロパノールからR-MCPへの変換反応は、エピクロロヒドリンを経由する2段階の酵素反応であり、それぞれの反応に立体選択性の異なる2種類の酵素が関与していることを明らかにした。これら4種類の酵素を精製してその諸性質を調べた。その結果、第一段階の反応に関わる2種類の酵素はどちらも種々のハロヒドリン化合物からの脱ハロゲン化反応を触媒して対応するエポキシ化合物を生成し、またその逆反応を触媒するハロヒドリンエポキシダーゼであること、第2段階の反応にかかわる2種類の酵素はどちらもエポキシ化合物を水和開環するエポキサイドハイドロラーゼであることを明らかにした。これらの酵素は立体選択性をはじめ様々な性質において異なっていることを見いだした。
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