• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マツ材線虫病の発病に及ぼす共存植物の作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 05660165
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関広島大学

研究代表者

富樫 一巳  広島大学, 総合科学部, 助教授 (30237060)

研究分担者 本田 計一  広島大学, 総合科学部, 助教授 (00238809)
堀越 孝雄  広島大学, 総合科学部, 教授 (00094102)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード材線虫病 / 感受性 / アカマツ / クロマツ / マツノザイセンチュウ / 共存樹種 / アレロパシー / マツノマダラカミキリ
研究概要

オオバヤシャブシおよびヒサカキの他感作用物質が材線虫病感受性に及ぼす影響を明らかにするために、その風乾した葉・細枝の水抽出液の1倍、10倍、100倍、1,000倍の希釈液を用いて子葉展開後のクロマツの実生を育てた。抽出液による栽培開始の1週間後に、これらの実生の一部にマツノザイセンチュウを1,000頭または純水を接種して、その後の死亡を調査した。その結果、いずれの植物のどの希釈濃度でも、線虫を接種しない場合に比べて接種した場合の死亡率が高くなった。線虫接種の場合、1,000倍の希釈液の栽培では、オオバヤシャブシ抽出液の方がヒサカキ抽出液より高い死亡率を示した。
オオバヤシャブシの他感作用物質を同定するために、新鮮な葉からのメタノール抽出物を分画し、純水で500ppmまたは1,000ppmの濃度で、24℃、暗黒の条件下のレタスの幼根の成長を阻害し、その先端部約1/2〜2/3を褐色にする物質の存在を示した。^<13>C-NMRスペクトルおよび生物検定によって、この物質はD-(+)-カテキンと同定された。また、レタスの幼根に対する強い成長阻害作用は、根によるカテキンの代謝産物によってではなく、カテキンそのものによって起こると結論づけられた。
オオバヤシャブシが材線虫病の媒介昆虫の増殖に及ぼす影響を明らかにするために、網室内にオオバヤシャブシまたはヒサカキの鉢植えを置いて、マツノマダラカミキリ成虫をアカマツ枝で飼育した。1週間おきにアカマツ枝と産卵用のアカマツ丸太を交換して、成虫の生残率と産卵数を調査した結果、網室内の共存樹種によってカミキリの生残率と平均産卵数には差が認められなかった。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

URL: 

公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi