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非リグノセルロース系生体有機物の無臭完全酸化微生物分解-粉体化木質材料の人工土壌バイオリアクター担体としての適性とその応用-

研究課題

研究課題/領域番号 05660175
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関北海道大学

研究代表者

寺沢 実  北海道大学, 農学部, 教授 (50003124)

研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード非リグノセルロース系物質 / 生ゴミ / 粉体化木質材料 / オガ屑 / 微生物分解 / 人工土壌 / バイオリアクターマトリックス / バクテリア耐性 / バイオリアクター / 好気性バクテリア / デンプン / タンパク質
研究概要

研究遂行の結果、次ぎの事が明らかになった。
1)GADEシステムは、家庭から排出される厨芥類(生ごみ)を微生物の働きによって、無臭の内に酸化的に完全に分解・消滅することが出来る。その結果、厨芥類に含まれる各種ミネラル類はシステム内の人工土壌マトリックス中に蓄積され、マトリックスであるオガ屑は半年後には速効性肥料効果および土壌改良効果を有する機能性材料(パルプ)へと変換する。
2)GADEシステム内で働くバクテリアは、タンパク質、デンプン、繊維質など食物の種類に応じて異なるバクテリアが繁殖し、ついで、分解された低分子化合物を栄養源として他のバオクテリア繁殖する。単一種類の食物よりも各種混合した食物の方が分解が速い。微生物は、混合共存することで、生ゴミ分解能力を高めている事などが判明した。
3)GADEシステム内で、人工土壌マトリックスとしての役割を果たしているオガ屑(粉体化木質材料)のもつ機能特性を検討し、その高い空隙率と有効表面積とが、高い保水性・保気性と、良好な排水性・排気性をバランス良く維持することに寄与し、その結果、微生物の繁殖と生ゴミ分解のための場(マトリックス)として有効に作用していることを明らかにした。
4)GADEシステム内で人工土壌マトリックスとして機能し、約半年間ミネラル分を蓄積したオガ屑は、そのままでも肥料や土壌改良剤として使用が可能である。しかし、半年の使用によってオガ屑は粒子からパルプ状に解繊されており、キノコ栽培用の菌床、植樹用ポット・農用ボード、輸出用オ-ディオ・家電製品等の梱包材等への成型が可能である。これら各種成型物は、いずれも使用後は農林バイオマスの生産現場への循環が可能である。
したがって、GADEの開発・使用によって、都市に大量に発生する生ゴミなど生活廃棄物および木質系産業廃棄物は棄却される事なく共に資源化される。ここに農林バイオマス回収循環システム(FABRCS)の構築が可能となった。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Terazawa,Y.Tamai,M.: "Durability of Sawdusts against Aerobic Bacteria in the GADE(Garbage Automatic Decomposer-Extinguisher)System" Book of Abstracts,the 205th ACS National Meeting. 205. 20 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] M.Terazawa,Y.Tamai: "Utilization of the Pulps from the GADE System" Proc.of ICETPPI,Taipei,Taiwan. 1. 111-116 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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