研究課題/領域番号 |
05660180
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉山 淳司 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (40183842)
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研究分担者 |
馬場 啓一 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (20238223)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | セルロース / キチン / 微結晶懸濁液 / 定常磁場 / 磁場配向 / 反磁性磁化率 / 静電場 / 双極子モーメント / セルロース微結晶 / 強磁場 / 強電場 / 誘電率 / 分極率 / キチン微結晶 / 複屈折 |
研究概要 |
セルロースおよびキチンの懸濁液中の微結晶の強力な定常磁場による配向について以下のことが明らかとなった。 1)セルロースもキチンも懸濁液中で磁場に対して分子鎖軸が垂直になるように配向する。また懸濁液を磁場中で乾燥させてフイルムとした場合も同様の配向が起こる。 2)磁場が強いほど微結晶の配向はよくなる。しかし17.5テスラの磁場を用いた場合でも微結晶が完全に配向することはなかった。一般に微結晶が長く、揃っている場合に配向度が最大になることが示唆された。 3)木材やキチンの短い微結晶の場合は、懸濁液状態よりも乾燥させてフイルムにした場合によく配向する。この点に関しては磁場の影響だけでなく、懸濁液自体の液晶的な性質が影響しているように思われた。 4)反磁性磁化率の計算結果は実験結果とほぼ一致した。ピラノース平面が磁場に対して垂直に配向する現象は、本研究が初めて明らかにした。 また反省点として、電場の利用と、材料設計についても検討したがよい成果が得られなかった。これについては今後の課題として引き続き研究を続けるつもりである。
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