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大断面構造用集成材のボルト接合用深穴加工の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660190
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関広島大学

研究代表者

番匠谷 薫  広島大学, 学校教育学部, 教授 (50101449)

研究分担者 村瀬 安英  九州大学, 農学部, 助教授 (50038288)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード深穴加工 / 大断面構造用集成材 / 加工穴の曲がり / 木材切削 / 穴あけ工具 / ボルト接合
研究概要

近年,大断面構造用集成材を用いた木造建築物が,木構造技術の進歩にともなって多数見られるようになってきた。これらの建築物における集成材同志の接合には、ボルト接合が採用されており,かなりの数の深穴加工が施されているが,加工穴の曲がりなどの原因によって,接合位置が合わなくなるなどの問題点が生産現場から指摘されている。本研究は,深穴加工用ドリルによる大断面構造用集成材の深穴加工における加工穴の曲がり現象の原因の解明を目的にしており,平成5年度の研究では、角のみ盤を改良して深穴加工に都合のよい実験装置の製作を行って,予備実験を行った。平成6年度の研究では,穴の曲がりに影響をおよぼす因子として被削材の年輪接触角と1回転あたり送り量に着目し,大断面構造用集成材のほかにベイマツ角材やMDFのボルト締め積層材を供試して,各被削材に加工深さ100〜300mmの深穴加工を施し,この両因子が穴の曲がりにおよぼす影響について実験的に調べた。その結果,大断面構造用集成材では,1回転あたり送り量が大きくなるほど穴の曲がりは大きくなるが,供試した被削材の中では加工深さが最も深いにもかかわらず,穴の曲がりの程度はベイマツ角材よりも小さい値を示した。これは同材料が製造段階においてラミナの木表と木裏が交互に積層接着されているために,年輪接触角の影響が表れにくかったものと考えられる。ベイマツ角材では,穴の曲がりは年輪接触角の大きいほど,1回転あたり送り量が大きいほど,さらに加工深さの深いほど大きい値を示した。MDF積層材での穴の曲がりはベイマツ角材に比し極めて小さい値を示した。なお,本研究を通して,回転にともなう工具先端の振れは工具剛性によって変化し,さらに,300mm以上と加工穴が深くなると削り屑の排出が困難になることを確認しているので,今後は高剛性で削り屑の排出の容易な深穴加工用ドリルの開発を検討したいと考えている。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 番匠谷薫,村瀬安英: "大断面構造用集成材のボルト接合用深穴加工" 第46回日本木材学会大会. 46(発表予定). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] BANSHOYA K.and MURASE Y.: "Deep boring of structual laminated wood for bolt joint" The 46th Anniversary Conference of the Japan Wood Research Society. (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 番匠谷薫・村瀬安英: "大断面構造用集成材のボルト接合用深穴加工" 第46回日本木材学会大会. 46(発表予定). (1996)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 番匠谷薫,村瀬安英: "大断面構造用集成材のボルト接合用深穴加工" 第45回日本木材学会大学. 45(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2021-09-06  

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