研究課題/領域番号 |
05660243
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荏開津 典生 東京大学, 農学部, 教授 (40011928)
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研究分担者 |
川村 保 岩手大学, 農学部, 講師 (20177736)
中嶋 康博 東京大学, 農学部, 助手 (50202213)
生源寺 真一 東京大学, 農学部, 助教授 (40196580)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 中山間 / 土地改良 / 農村整備 / 地域経済 / 条件不利地域 / 産業連関表 / 内部組織論 |
研究概要 |
それぞれ3ケ所の調査フィールドを設定し、以下の問題点の解明に取り組んだ。なお調査地に選定に関しては土地改良・農村整備が地域農業に大きな影響を与えた地域であることに注意した。 1.最近の中山間地域政策における短期・中期の土地利用のあり方について批判的に吟味した。そこでは、中山間地稲作の競争力、粗放的畜産向け土地利用の有利性、住環境と景観形成の価値に分析の視点を定めた。対象地域は、長野県中川村と新潟県小国町である。 2.中山間地域内の農業に関わる私企業の行動を観察しながら、その影響について考察を進めた。そこでは私企業が介した場合の土地利用形態の実際に注目している。輸入農産物の増大からくる国内農産物の過剰とそれにより耕境の後退は、中山間地域に耕作放棄地の拡大という深刻な問題を引き起こしている。私企業の土地利用の観察結果から公的な農業支持が与える土地利用の歪みを明らかにした。対象地は岩手県安代町である。 3.高齢化、兼業化が深化した中山間地域における農業の担い手像を検討した。高齢化、兼業化が進む地域では、作業委託への需要が大きくなってきているが、圃場整備をしていない農地では一般的に受託してもらえなくなっている。調査地は京都府和知町である。そこでは圃場整備事業をきっかけに成立した集落営農組織の盛衰過程を追跡し、中山間地域での集団営農の限界を明らかにした。またそれを補完するように発足した第三セクターの成果について財務・労務面から検討を加え、地域的な土地利用計画の重要性に着目しながら組織としての自立度を考察した。
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