研究課題/領域番号 |
05660276
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
河野 宏 (河野 広) 香川大学, 農学部, 教授 (60234093)
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研究分担者 |
森下 一男 香川大学, 農学部, 助教授 (80036061)
西山 壮一 (西山 壯一) 香川大学, 農学部, 教授 (80036045)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ため池 / 水質 / 水質保全装置 / 水槽 / 攪拌 / pH,DO / 曝気 / 撹拌 / 攪拌・曝気 / PH・DO |
研究概要 |
1.ため池の整備・保全について 老朽ため池の既往の整備実績に基づき、マクロな観点からため池整備の永続性について検討した。また香川県下のため池を中心にしてため池環境の全国的な実態を明らかにした。さらに、ため池の維持管理問題に関して、ため池水利の再編、ため池の統廃合について検討した。そして、それらを総合してため池整備・保全のあり方について取りまとめを行った。 2.香川県におけるため池水質の現状 香川県等が実施したため池水質の測定結果を用いて、現状分析を行った。ため池の集水域と水質との関係については、水田、畑或は森林など、何れの土地利用形態においても集水域の広さと水質との関係は明らかで無かった。一方、ため池の位置する標高と水質との関係については明瞭な相互関係が認められ、標高が低いほど水質は劣っている。生活排水の影響が大きい。 3.ため池の水質改善に関する実験 (1)撹拌・曝気に伴う水質の変化:室内に小型水槽を設置し、撹拌・曝気に伴う水質変化を実験により検討した。水質指標としては溶存酸素(DO)を用いた。DOは時間経過につれて上昇し一定値に近付くが、水中に直接空気を混入する空気噴射方式は、撹拌を行うスクリュー方式に比べて効率が良かった。 (2)農業用ため池における現地実験:風車により水中スクリューを回転させ、撹拌を行う水質保全装置を用いて実験を行った。撹拌開始後の時間経過につれて、水質変化が認められたが、ごく僅かであった。これは、水質の劣る底泥の巻上によって改善効果が減殺されることによる。撹拌に伴う流水の影響は水平方向には、スクリューのごく近くに限定された。
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