研究課題/領域番号 |
05660283
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 北海道工業大学 |
研究代表者 |
神谷 光彦 北海道工業大学, 工学部, 教授 (60001997)
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研究分担者 |
川端 伸一郎 北海道工業大学, 工学部, 助手 (10224833)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 泥炭 / 圧密 / 繰返し載荷 / 沈下 / 圧密速度 / 圧密係数 / 二次圧密係数 / 乾燥収縮 / 高有機質土 / 繰返し圧密 / 二次圧密 / 土の構造 / 圧密降伏応力 / 不飽和圧密 |
研究概要 |
泥炭地盤の地下水位の変動や交通荷重などの繰返し荷重による地盤沈下の要因を検討するために、種々の条件で繰返し載荷試験および排水-飽和の繰返し試験を行い、つぎのような結果を得た。 1.載荷周期の長い試験では二次圧密により、繰返し載荷の沈下量は静的圧密より大きくなるが、載荷周期が短く、圧密圧力が大きな試験では、排水面付近での圧密係数が小さくなるため、繰返し載荷の沈下速度が小さくなる。載荷荷重でみると、圧密降伏応力の5倍程度の圧力で最も大きな沈下ひずみを生ずる。 2.載荷荷重一定で除荷荷重を変えた繰返し試験では、除荷荷重が圧密降伏応力付近でも最も大きな沈下を示した。 3.初期圧密時間を変えた試験では、初期圧密時間の短い試験では、繰返し初期の沈下ひずみは大きくなるが、繰返し数の増加に伴い小さくなり、ある時間経過すると、塑性ひずみは初期圧密時間によらず一定となる。そのため、初期圧密時間の長い試験ほど、繰返し載荷による沈下速度が大きくなる。 4.載荷周期を変えた試験では、載荷周期の長い試験は二次圧密量が大きいため、沈下ひずみが大きくなるが、沈下速度でみると、載荷周期の違いによる差はみられなかった。 5.排水-飽和の繰返し試験では、載荷荷重が圧密降伏応力の2倍程度の値のとき、最も大きな沈下を示し、繰返し数の増加とともに沈下が継続するが、それ以上、それ以下では繰返し数が多くなると沈下ひずみはほぼ一定となる。また、排水時間が長くなると、その後の再飽和でも沈下ひずみが小さくなる傾向がみられた。繰返し載荷試験と比較すると、排水-飽和の繰返し試験による沈下ひずみが大きく、泥炭では地下水位の低下により生ずる排水乾燥化の沈下が大きいことが認められた。
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