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リンパ流の系統発生学的研究(直達リンパ管を中心として)

研究課題

研究課題/領域番号 05660335
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関北海道大学

研究代表者

杉村 誠  北海道大学, 獣医学部, 教授 (40001523)

研究分担者 昆 泰寛  北海道大学, 獣医学部, 助手 (10178402)
橋本 善春  北海道大学, 獣医学部, 助教授 (20091481)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード直達リンパ管 / 系統進化 / リンパ系 / リンパ球サブセット
研究概要

本研究ではスンクスを中心にラット、イヌ、ネコ、ウサギ、ヤギの肋骨胸膜および構隔膜に起こる直達リンパ管と関係するリンパ節の分化を系統発生学的観点から観察した。スンクスとラットではこの部のリンパ管は主として爬虫類段階のリンパ管走行(一次リンパ管)を示し、前縦隔リンパ節、ラットの後位リンパ管では更に前腰リンパ節に注ぐ。イヌ、ネコ、ウサギ、ヤギでは新たに胸管に直接向かう二次リンパ管が分化する。背側胸膜の二次リンパ管には肋間リンパ節、横隔膜背側のそれには後縦隔リンパ節が分化し、局所リンパ節となる。イヌ、ネコ、ウサギではこれら局所リンパ節の分化が不完全のため、この部の二次リンパ管は直達リンパ管となる。一方ヤギではこれらリンパ節の分化が完成するので、直達リンパ管が見られない。直達リンパ管は腫瘍の肺への直接的な転移をもたらすことで重要であるばかりでなく、新しいリンパ節の分化に関連する二次リンパ管の未分化な形であること、また哺乳類レベルのリンパ系に種々の分化段階のものが存在することが明らかとなった(第117回日本獣医学会発表予定)。
本研究に関連して、鳥類(ニワトリ:J.Vet.Med.Sci.,1993)と哺乳類(ネコ:第115回日本獣医学会発表)のリンパ球サブセットのリンパ組織内分布を系統進化的観点から研究を行い、哺乳類リンパ組織でCD4およびCD8陽性リンパ球の関係が鳥類より密接になることが明らかとなった。その他ニワトリ表皮内のATPase陽性細胞にはIa陽性ランゲルハンス細胞とCD8陽性リンパ球の2種が存在することが明らかとなり、哺乳類皮膚免疫系との系統的関係を検討する上で重要な知見である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kon-Ogura,T.et al.: "Distribution of T cell subsets in chicken lymphoid tissue." J.Vet.Med.Sci.55. 59-66 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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