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メンヨウの腎臓機能の季節変動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05660353
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関東京農業大学

研究代表者

津田 恒之  東京農業大学, 農学部, 教授 (00005571)

研究分担者 半澤 恵  東京農業大学, 農学部, 講師 (00181032)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードメンヨウ / 腎臓 / 季節変動 / 糸球体濾過量 / メラトニン / 反芻動物 / イヌリン / 日長
研究概要

「目的」メンヨウの腎臓機能を糸球体濾過量(Glomerular Filtration Rate,GFR)を指標として年間を通じて測定したところ、夏期は冬期に較べて有意に高い値を示した。その原因を調べるため、GFRに対する飲水量の影響、日中と夜間の相違、さらにズートロンを用いて日長および温度による影響を調べた。次に明暗周期により分泌変動が生ずると云われる松果体ホルモンであるメラトニンを皮下に連続注入し、その効果についても調査した。
「方法」メンヨウ(♀、平均体重47kg)5頭を用いた。飼料は体重の2%相当量のアルファルファヘイキーブを与えた。GFRの測定にはイヌリンを用いた。イヌリンの一定量(1mg/kg/min)を1側頚静脈内に5時間にわたり連続注入し後半2.5時間を測定期間とした。ズートロン内実験では日長は24L:0D,12L:12D,0L:24D,温度は20℃、30℃とし、各条件下にメンヨウを1週間おき、8、9日目に実験を行った。メラトニンの皮下注入実験では20℃、24L:0D環境下で20mug/hを1日、16時間、1週間にわたり注入し、8、9日目に実験を行なった。
「結果」1)飲水量に関する実験では、GFRは自由飲水時が絶水時に比べ有意に高かった。2)日中および夜間におけるGFRは両者に差は見られなかった。3)20℃環境下で日長を変化させた場合、GFRは24L:0D,12L:12D,0L:24D環境下でそれぞれ3.76,3.06,2,37ml/min/kgとなり日長の減少に伴い有意(p<0.05)に低下した。一方、血中メラトニン濃度は日長の減少に伴い有意に増加した。一方、30℃環境下では一定の変化は見られなかった。4)メラトニンの皮下注入実験では対照時(3.76ml/min/kg)に対し、試験時(2.45ml/minn/kg)において有意に低下した。これらの結果から冬期におけるメンヨウのGFRの低下にはメラトニンの分泌変動が関与している可能性があることが示された。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 井出政志 ほか: "メンヨウにおける糸球体濾過量の季節変動" 日本畜産学会関東支部会報. 43. 10-11 (1992)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 井出政志 ほか: "緬羊における腎臓機能の変動要因に関する環境生理学的研究" 日本畜産学会関東支部会報. 44. 6 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2019-02-28  

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