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乳腺発育、泌乳開始における癌遺伝子TGFalphaの関与、とくにホルモンとの関係において

研究課題

研究課題/領域番号 05660358
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関明治大学

研究代表者

長澤 弘  明治大学, 農学部, 教授 (10076987)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードtransforming growth factor alpha / transgenic mice / 乳腺 / 乳癌 / プロラクチン
研究概要

1.Human transforming growth factor alpha(TGFalpha)transgenicマウス(TGFalpha(+))の未経産、妊娠中、分娩当日の乳腺発育をTGFalpha(-)と比較検討した。乳腺の核酸含有量およびDNA合成律速酵素の一つであるthymidine kinase(TK)の活性は、未経産期ではTGFalpha(+)がTGFalpha(-)より高い値を示したが、妊娠中および分娩当日では、群間に差は認められなかった。これらは組織学的検索の結果とよく一致し、妊娠〜分娩当日のマウスの乳腺ではTGFalpha(+)とTGFalpha(-)に違いは見られなかったが4ケ月齢ではTGFalpha(+)の乳腺は同月齢のTGFalpha(-)の乳腺よりも発育が著しく、一部前癌症状が認められた。TGFalpha(+)未経産個体では8ケ月齢までに80%の乳癌発生率を示したのに対し、TGFalpha(-)では同期間中に発癌は見られなかった。RT-PCR法によって2ケ月齢を除くTGFalpha(+)マウス全群でhTGFalphamRNAが検出された。また未経産個体における発情周期の型および血中プロラクチン(PRL)レベルに群間に差は認められなかった。
2.TGFalpha(+)は正常に妊娠、分娩をするが泌乳を行なわない。泌乳開始にとって重要な要因である乳腺のPRLレセプターを測定したところ、TGFalpha(-)では分娩に伴い妊娠末期より5倍の上昇を示したのに対し、TGFalpha(+)ではこの上昇は見られなかった。なお妊娠〜分娩当日における血中PRLレベルには群間に有意の差は認められなかった。
3.雄の乳腺の組織像、DNA合成律速酵素活性においてTGFalpha(+)とTGFalpha(-)の間に違いは見られなかった。またTGFalpha(+)においてもhTGFalpha mRNAは検出されなかった。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sakai S,Mizuno M,Nagasawa H: "Cause of failure of lactation in mouse mammary tumor virus/human transforming growth factor alpha transgenic mice" Proceeding of the Society for Experimental Biology and Medicine. 205(in press). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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