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赤血球膜陽イオン輸送系変異への細胞内情報伝達系の関与

研究課題

研究課題/領域番号 05660360
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 基礎獣医学・基礎畜産学
研究機関麻布大学

研究代表者

藤瀬 浩  麻布大学, 獣医学部, 助教授 (40106232)

研究分担者 落合 秀治  麻布大学, 生物科学総合研究所, 助手 (20247307)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードCl依存性K輸送 / Na、K-ポンプ / P1レセプター / アデノシン誘導体 / cAMP / Mg / ホフマイスター順列 / Chaotropes
研究概要

I.HK犬赤血球C1依存性K輸送と細胞内情報伝達系の関与について。
P1レセプターアゴニストであるアデノシン誘導体は、本輸送活性を抑制し、AMP、cAMPは本輸送を活性化させた。したがって、アデニレートシクラーゼにより産生されたcAMPは、本輸送活性を亢進するが、それは、P1レセプターにより抑制される。
ホスファターゼ阻害剤であるオカダ酸は、10オMで本輸送活性を完全に阻害し、ホスファターゼ1(P1)が本輸送を活性化することが推察された。また1nMオカダ酸は本輸送活性を20%増加させ、ホスファターゼ2Aが本輸送活性抑制に働くことが示唆された。
細胞内2価陽イオンの枯渇により、本輸送は亢進したが、羊赤血球とは異なり、Mg詰め込みの影響は不完全であった。正常価の5倍のMg濃度でも、対照と輸送活性は同じであり、輸送活性を抑制している。2価陽イオンはMgではないことが示唆された。
II.ホフマイスター順列陰イオンのNa、K-ポンプへの影響。
溶液の陰イオンがNO_3ではClに比べ、Na、K-ポンプ活性が高かった。他の陰イオンを調べると、chaotropesなイオンほど本ポンプ活性を亢進させた。速度論的解析では、NO_3によりVmaxが1.6倍上昇し、Kmが77%減少し、chaotropesなイオン環境は本ポンプへの基質結合の親和性を高めることが示された。細胞内陰イオンにより、ポンプ蛋白の構造が変化し、本ポンプ活性に影響することが示唆された。
III.輸送体の精製
HK、LK赤血球ゴーストを用い、各赤血球膜の抗体を調製するための抗血清を作成した。ハイブリダイゼーション装置を用いて赤血球へのゴースト抽出物の埋め込み条件を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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