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着床前および着床後の胚発生に及ぼすホルボールエステルの影響の検索

研究課題

研究課題/領域番号 05670007
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関名古屋大学

研究代表者

山村 英樹  名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40034003)

研究分担者 高岸 芳子  名古屋大学, 環境医学研究所, 助手 (50024659)
井上 稔  名古屋大学, 環境医学研究所, 助教授 (20090425)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード着床前発生 / 着床後発生 / ホルボールエステル / 胚盤胞 / 内細胞塊 / アルカリ性フォスファターゼ / マウス
研究概要

マウス胚の2細胞期から48時間の培養において,初めの24時間または後の24時間胚をホルボールエステルの1つであるPMA(0.1または1nM)へ暴露し,着床前および着床後の胚発生に及ぼすPMAの影響を調べた。
1.胚を2細胞期から24時間PMA含有培地で培養し,さらに24時間正常培地で培養した場合
48時間の培養後における胚の発生状態は,対照と比較して有意に進行していた。また,胚盤胞腔の拡張が加速された。胚盤胞の細胞数は,PMAの用量依存的に,かつ対照と比較して有意に少なかった。非特異的アルカリ性フォスファターゼ(ALPase)の組織化学的活性が認められる内細胞塊を有する胚盤胞の数は,用量依存的に,かつ対照と比較して有意に少なかった。胚盤胞を偽妊娠マウスへ移植したところ,着床後の胚死亡率が,用量依存的に,かつ対照と比較して有意に高かった。
2.胚を2細胞期から24時間正常培地で培養し、その後24時間PMA含有培地で培養した場合
48時間の培養後における胚の発生状態は,1nMのPMAへの暴露群では,対照と比較して有意に遅れていた。この群では,胚盤胞腔の形成が遅れ,その拡張が抑制された。胚盤胞の細胞数およびALPaseの組織化学的活性が認められる内細胞塊を有する胚盤胞の数には,対照との間に有意な差はみられなかった。胚盤胞の偽妊娠マウスへの移植実験では,1nMのPMAへ暴露された胚の着床後の死亡率が,対照と比較して有意に高かった。しかし,同濃度のPMAへ初めの24時間暴露された胚と比較すると,この着床後死亡率は有意に低かった。
以上の結果は,マウスの着床前および着床後発生に及ぼすPMAの影響は,この薬物が適用される発生の時期に特異的であることを示している。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mami OHSUGI: "Differences in the effects of treatment of uncompacted and compacted mouse embryos with phorbol esters on pre- and post-implantation development." Differentiation. 53. 173-179 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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