研究課題/領域番号 |
05670008
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森 千里 京都大学, 医学部, 助教授 (90174375)
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研究分担者 |
石橋 誠 京都大学, 医学部, 助手 (30232341)
塩田 浩平 京都大学, 医学部, 教授 (80109529)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 哺乳類 / 精子形成 / 解糖系酵素 / 分子生物学 / ヘキソキナーゼ / グリセロアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼ / グリカロアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼ |
研究概要 |
精子形成過程は、減数分裂や精子形成に関与する様々な遺伝子の組織特異的及び時期特異的発現機構を分子レベルで研究し得る格好のモデルである。本研究では、細胞の生存に必須である解糖系酵素の遺伝子(house keeping gene)に着目し、その精巣における発現パターンを解析すると共に、研究代表者らがマウスでクローニングし精子形成過程との密接な関連が示唆されている遺伝子spermatogenic cell specific glyceraldehyde 3-phosphate dehydrogenase(Gapd-s)及びhexokinase(Hk-s)について、ヒトにおいてクローニングを行い、それらの生物学的意義を解明することを目的とした。平成5年度では、マウスの両遺伝子Gapd-s及びHk-sの種特異性を検討し、ヒトにおいて、マウスGapd-sとHk-s両遺伝子の相同遺伝子の存在を証明した。平成6年度は、ヒト精巣cDNA libraryより精子形成過程特異的タイプである両遺伝子Gapd-s及びHk-s cDNAsのクローニングを開始し、ヒトにおける両遺伝子のcDNA塩基配列及びアミノ酸配列を決定した。(現在、論文投稿準備中)さらに、マウスとヒトのGapd-s及びHk-s両遺伝子に対する特異的プローブを様々な哺乳類の精巣から抽出したtotal RNAとハイブリダイズした結果、Gapd-s及びHk-s両遺伝子は解糖系酵素の進化的面からも非常に重要であり、哺乳類全般に保存されていることが判明した。また、両遺伝子の産物は解糖系酵素としての機能の他に精子の形態形成蛋白としての役割を持つことが判明した。次に、マウスのGapd-s及びHk-s両遺伝子のcDNA塩基配列から類推したアミノ酸配列を基に合成ペプチドを合成後ポリクロナール抗体を作製した。現在、ポリクロナール抗体の特異性を検定しており、免疫組織化学による精巣及び精子における両遺伝子産物の局在を検討中である。
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