研究課題/領域番号 |
05670032
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
星 素 日本大学, 医学部, 教授 (30059290)
|
研究分担者 |
堀江 香恵子 日本大学, 医学部, 講師 (30139141)
永田 英二 日本大学, 医学部, 助手 (00102525)
村上 弦 日本大学, 医学部, 助教授 (30157747)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | リンパ濾胞 / 胚中心 / 濾胞樹状細胞 / 抗原補足 / Liposome-dmpm / リンパ節 / 抗原捕促 / liposome-dmpm / 一次抗原刺激 / ラベル・リンパ球 |
研究概要 |
1.リンパ濾胞形成と濾胞形成野における濾胞樹状細胞(FDC)の発生との関係:FDCはimmune complex(IC)を捕捉する能力をもっている。アルミナ吸着PHA、アルミナ吸着KLHを局所投与し、所属リンパ節に誘発されてくる新生濾胞におけるIC捕捉能の発生を経時的に追跡した。胚中心を備えて発生してくる新濾胞のあるものは強いIC捕捉能を発達させるがあるものは弱いIC捕捉能を発達させただけでやがて消退に向った。IC捕捉能を示す新生濾胞では電顕的にICを補足するFDCが発育していることが確認された。 2.Liposome-dmpmがマクロファージを除去することが知られていることから、このdrugを局所投与した場合の所属リンパ節構造に対する影響ならびに反応性濾胞形成におよぼす影響を観察した。その結果、1)一側足底に投与した場合所属リンパ節構造には殆んど変化が生じない。2)Liposome投与後にPHA、KLHを追加投与すると、PHA、KLH単独投与時と比べて有意の2次濾胞増加が生じる。3)両側にLiposomeを投与すると両側膝窩リンパ節に胚中心を欠く一次濾胞が有意に増加してくる。4)両側にLiposomeを投与した後一側にKLHを投与すると同側リンパ節では顕著な二次濾胞増加が生じるが、他側のリンパ節においてもかなり顕著な一次濾胞増加が生じた。この結果の起因は現在検討中である。 3.全身的免疫の前処置の有無によって、局所的抗原刺激を受けたリンパ節における胚中心形成、濾胞形成に差があるか否かを検索したところ殆んど差を認めなかった。また、少量抗原の反復刺激を加えた場合濾胞形成が効果的に誘発されるか否かを検討したが、反復刺激の効果は殆んど認められなかった。これらの所見から、anamnesticな抗体応答は濾胞形成に殆んど影響を与えないと結論された。
|