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延髄および中脳昇圧ニューロン間における特性の相違と機能的分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670041
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関山梨医科大学

研究代表者

竹内 亨  山梨医科大学, 医学部, 教授 (00020727)

研究分担者 小山 美樹子  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40242630)
堀内 城司  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40181523)
寺田 信幸  山梨医科大学, 医学部, 助教授 (90155466)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード中脳の虚血性昇圧反応 / 下行路 / 中脳昇圧ニューロンの分布 / 全脳の虚血性昇圧反応 / 延髄昇圧ニューロンの分布
研究概要

ウレタン麻酔し、人口呼吸を行ったウサギを用い下記の結果を得た。1、虚血に基づく中脳昇圧の大きさと延髄下行路 脳底動脈の最も吻側端にクリップをかけ、両側内頸動脈流を一過性に止めて中脳以上の虚血に基づく昇圧反応を起こさせる。ついで、出血を最小限にするため、リトラクタブルワイヤナイフを用い、視床下部から中脳方向へ順次切断を行い昇圧ニューロンの分布状態を調べた。この結果、中脳の虚血性昇圧反応の大きさは全脳の虚血性昇圧反応の大きさと等しいことが判明した。全脳虚血の場合、血行再開後速やかに体血圧は下降したが、中脳虚血の場合には体血圧は血行再開後ゆっくりと下降した。この昇圧反応を起こさせながら、吻側延髄腹外側にカイニン酸を微量注入することにより、中脳昇圧ニューロンの中継核の分布を求めた。この結果、中脳昇圧ニューロンの下行路の66±11%(mean±SE,n=7)は吻側延髄腹外側に存在する中継核にシナップスを形成し、22±12%(n=7)は吻側延髄腹内側に存在する中継核とシナップスを形成し、残りはこれ以外を通過していることが示された。(以上はAm.J.Physiol.に印刷中)。2、虚血により賦活される昇圧ニューロンの中脳内における分布 3連の微小ガラス管によりグルタメートの微量注入を行い、中脳昇圧ニューロンの分布を知り、カイニン酸の微量注入で昇圧ニューロン細胞体を破壊し、中脳の虚血性昇圧反応の大きさの変化を求めた。この結果、虚血により賦活される中脳昇圧ニューロンの多くは中脳尾側の中脳中心灰白質の背内側から腹内側部にかけて存在していた。中脳の虚血性昇圧反応の77±11%(n=7)は前記部位の昇圧ニューロンに基づいて発現し、15±5%(n=6)は尾側の中脳網様体・楔状核の昇圧ニューロンによって起こされた(投稿中)。3、全脳および中脳昇圧ニューロンの段階的虚血に対する反応性の相違 全脳および中脳を1本の内頸動脈のみで支配させ、この動脈血流量をservo-controllerによって段階的に減少させた。全脳虚血に比較して中脳のみの虚血は血流の減少が極めて強い場合に、全脳と等しい大きさの昇圧反応を示したが、血流の減少がこれより弱い場合には全脳虚血より小さい昇圧反応を起こした。この両者の差は延髄の虚血性昇圧に基づくと考えられた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Horiuchi T.Takeuchi: "Descending pathways of powerful pressor response elicited by suprapontine cerebral ischemia in rabbits." Am.J.Physiol.(in press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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