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心筋細胞の容積増大によるNa-Kポンプ電流と遅延

研究課題

研究課題/領域番号 05670047
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 生理学一般
研究機関京都大学

研究代表者

光家 保  京都大学, 医学部, 助教授 (40174065)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード心筋細胞 / 低浸透圧 / 遅延整流K電流 / Na-Kポンプ電流
研究概要

心筋細胞の膜伸展による膜電流の調節機構について実験、解析をおこなった。細胞外液を低浸透圧にし、これによって心筋細胞を膨化させて膜を伸展した。低浸透圧で遅延整流K電流、Na-Kポンプ電流およびCl電流が著しく増強される事を観察し、これについて詳細な検討を行った。この電流増強は細胞内外のCaイオンを除去した条件下でも観察され、またプロテインカイネースを介する反応では無い事も確認された。したがって低浸透圧負荷による電流増強は膜伸展による直接作用である事が示唆された。またほとんどの細胞ではポンプ電流が低浸透圧負荷時に増大し、Cl電流が活性化されないこと、Cl電流の活性化は細胞の機能維持に取って致命的であることから、心筋細胞の容積調節機構にはポンプ電流が重要な役割を担う事が示唆された。実際、Cl電流は低浸透圧負荷でもポンプ電流が増大しない一部の例外的な細胞でのみ観察され、非常にゆっくりとしたタイムコースで増大した。遅延整流K電流についてはノイズ解析を含む詳細なカイネティックスの解析を行い、活性化カイネティックスおよび単位電流値は変化しないこと、このチャネルのアベイラビリティが変化する事が明らかとなった。これらの結果はCirculation Researchに投稿し受理された。その後、低浸透圧による細胞の容積を定量的に測定するための新しい装置を開発することを試み、ほぼ完成できた。今後はこれを用いてより定量的に膜伸展の作用について検討を加えていく。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N.Sasaki: "Fucrease of the delayed rectifer K^+ and Na^+-K^+ pump currents by hyptonic solutions in guinea-pic cardiac myocytes" Circulation Research. (未定). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] T.Mitsuiye: "Quantification of erponential Na^+ current activation in N-bromoacetamide-treated cardiac myocytes of guinea-pig" Journal of Physiology. 465. 245-263 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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