研究課題/領域番号 |
05670072
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
古山 富士弥 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (00080101)
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研究分担者 |
西野 仁雄 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (60073730)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 体温調節 / 高温耐性 / ラット / ストレス / 寒冷耐性 / 近交系 / ハイパーサーミア / 適応 / hyperthermia / body temperature / cell injury / brain / salivary glands / inbred rats FOK / genotypic adaptation / resistance adaplation |
研究概要 |
I.FOKラット系統のさらなる品質向上 この度FOKラットを無菌的に帝王切開出産を行って子を得、微生物検査の結果、SPF動物化されていることが確認された。さらにSPF動物飼育施設内に人工気象室を作り、ブリーダーの選抜を可能にした。このためコア・ストックの確保が可能になり、他大学からの要請に応じて、清潔で遺伝的にも高品質のラットを発送できるようなった。 II.ハイパーサーミアの影響 40℃を越えるようなハイパーサーミア時には普通のラットも唾液を分泌するが、唾液分泌量は少なく、30-120分で唾液分泌は停止する。しかし、FOKラットの唾液腺は、5時間以上にわたって唾液を分泌する。その根底には何らかの未知のメカニズムがあるのだろう。FOKラットのかつ色脂肪組織は、ハイパーサーミア時に他のラットよりも熱産生が少なかった。ハイパーサーミア時の唾液組成、および脳虚血の実験は現在進行中である。組成の結果はまだ出ていない。虚血のデータは出ているが、ハイパーサーミアとの関連はいまだ研究中である。 III.先天的にFOKラットにおこっている変化 33-36℃の温和な温かさの中でも、FOKラットは体温が低く、温熱性唾液分泌のほかにも体温上昇軽減に有利なメカニズムが存在することを示唆した。FOKラットは高温耐性ラットであるが、同時に寒冷耐性である可能性が出てきた。
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