研究課題/領域番号 |
05670092
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
佐藤 慶祐 鳥取大学, 医学部, 教授 (50125564)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | nicorandil / ナイトレイト / ポタシウムチャンネル開口薬 / 冠血流 |
研究概要 |
前年までの研究の結果では太い冠動脈においては、-ONO_2基をもつポタシウムチャンネル開口薬nicorandilはポタシウムチャンネル開口薬としてではなく、nitrateとして血管拡張作用を示していることが明らかになった。本年度は血流を制御しているような細い動脈ではどのように作用しているかをイヌ血液潅流乳頭筋標本で検討した。Nicorandil、およびその-ONO_2基が-OCOCH_3基に置換されたSG-209共血流を著明に増加させる。そのpotencyはnicorandilの方が約3倍強いだけであった。両方の血流増加作用はポタシウムチャンネル開口薬の拮抗薬であるglibenclamideで抑制された。以上の結果、血流を制御するような細い動脈では、nicorandilはnitrateとして作用していなくて、ポタシウムチャンネル開口薬として作用していることが現在まで明らかになった。また心筋の収縮に対する作用も同時に検討したが、血流の場合と同様にnicorandilの陰性変力作用はポタシウムチャンネルを介する作用であることも明らかになった。
|