研究課題/領域番号 |
05670164
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
若林 とも 東京大学, 医科学研究所, 講師 (90092379)
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研究分担者 |
佐藤 均 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70183829)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 移植腎 / 抗原提示細胞 / Y染色体 |
研究概要 |
ヒト移植腎における抗原提示細胞、すなわちdendritic cell(DC)を初めて免疫電顕的に同定し、論文発表(Virchow's Archiv Pathol A 1991,Transplant Proc 1993)及び学会発表(第14回国際移植学会、パリ、1992)を行ってきた。そしてその由来がそれまでの定説であったドナー由来ではなく、レシピエント由来であることを示唆してきた。平成5年度の研究ではそれを更に直接的に証明すべくDCの核内のY染色体の有無をマーカーとしてその由来を決定する研究計画をたてた。方法はまずDCの同定を行い、次にY染色体を証明する二重染色で、この順序を逆にすると不可能であることが分った。DCの同定には細胞質内に存在するS100βを証明する為に、アルカリフォスファターゼ標識SAB法又はイムノゴールド法による酵素抗体法を利用した。次にY染色体の証明にはOncor社のクロモゾームYカクテルプローブを用いてin situ hybridizationを行い、最終的にはペルオキシダーゼ標識SAB法による酵素抗体法にて染色した。この両者の最終反応産物の色は異なっており、またS100βは細胞質内にあり、Y染色体は核内にあることから、同一細胞(DC)で両者を同時に観察することが可能であった。結果は予測通りで、1.ドナーが女、レシピエントが男の移植腎では、DC及び浸潤細胞にY染色体が観察された。本来の移植腎組織を構成する種々の細胞にはY染色体は観察されなかった。2.ドナーが男、レシピエントが女の移植腎では、DC及び浸潤細胞にY染色体は認められず、逆に移植腎組織を構成する細胞に認められた。3.ドナーもレシピエントも男の場合は、DC及び浸潤細胞、移植腎構成細胞にY染色体は認められた。以上の結果よりヒト移植腎に出現するDCはレシピエント由来であると結論を下した。この結果は本年行われる第15回国際移植学会(京都)にて発表の予定である。
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