研究課題/領域番号 |
05670177
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
岩政 輝男 琉球大学, 医学部, 教授 (10110842)
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研究分担者 |
牧野 芳大 琉球大学, 医学部, 助教授 (60039930)
細川 篤 琉球大学, 医学部, 講師 (10181497)
仲里 巌 琉球大学, 医学部, 助手 (90244318)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | カポジ-肉腫 / 血管内皮細胞 / 増殖因子 / AIDSカポジー肉腫 / 古典型カポジー肉腫 / 組織培養 / オンコスタチンM / 免疫染色 |
研究概要 |
1.研究目的 カポジ-肉腫は、日本では希にしか発生がみられず、AIDS例でも、欧米に比べると少数にしか認められない。しかし、沖縄県ではAIDSに伴うものの他に古典的カポジ-肉腫など症例がみられる。そこで、カポジ-肉腫の増殖と消退に焦点をあて、増殖細胞の同定、培養、オンコスタケンMなどのサイトカインの作用等を検討する。 2.研究の進展 a.カポジ-肉腫症例の収集:79才女性、成人型T細胞白血病の経過中、胸、左肩にカポジ-肉腫を発症し、組織所見は典型的な症例であった。 b.カポジ-肉腫細胞の培養:古典的カポジ-肉腫例、(AIDSや白血病等は認めない)より分離した細胞を培養し、血管内皮細胞のマーカー(第8因子関連抗原、UEA-1、GS-1等)が陽性である。電顕的にtube様構造を形成した。同細胞を用い、種々の増殖因子を加え効果を検討したが、いずれも(sigma社growth factor suppliment等)効果がみられなかった。そこで、HTLV-2を感染させたヒトT細胞上清を加えたが同様に増殖はみられなかった。現在成人型T細胞白血病に伴い発生したカポジ-肉腫症例より血清を分離し培養液に加え検討を行っている。 C.癌遺伝子のmyc、癌抑制遺伝子のp53等の変化はなかった。 3.新たに得られた知見 a.AIDSにみられるカポジ-肉腫と古典的カポジ-肉腫は組織像は同じであるが、古典的カポジ-肉腫は増殖性がAIDSに伴うものとは異なる。 b.カポジ-肉腫ではなく自然消退し、単なる増殖症である。
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