研究課題/領域番号 |
05670179
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
亀谷 徹 北里大学, 医学部, 教授 (50101035)
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研究分担者 |
成高 平治 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60218063)
渡辺 純 北里大学, 医学部, 助手 (10201188)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 神経特異β-tubulin isotype / 神経内分泌腫瘍 / 微小細管 / 頚動脈体 / 免疫組織化学 / 鰓後体 / ニューロン特異ClassIIIβ-tubulin / アミン・ペプチドホルモン産生腫瘍 / 頸動脈体 / 末梢神経 / Class IIIbeta-tubulin isotype / Pituifary adenoma / ultimobranchiel body / Neuronal marker |
研究概要 |
微小細管の蛋白tubulinはニューロンの発生・分化過程で著しい変化を受けることが知られている。神経に特異的なClassIIIβ isotype tubulinに対するモノクローナル抗体TuJlを用い、神経内分泌細胞の性格を有する人の種々の内分泌腫瘍において、どの程度本isotypeが発現しているかをしらべた。正常下垂体前葉では、TuJlに反応する細胞は極めて少なかったが、61例の下垂体腺種では43例(73%)が反応した。この結果は本tubulin isotypeはneuroectoderm由来の未分化な腫瘍でも強く発現していることがわかった。叉他の内分泌腫瘍では副腎髄質腫瘍100%、甲状腺髄様癌45%、膵内分泌腫瘍30%、カルチノイド25%の発現をみた。神経方向への分化の程度と本isotypeの発現が一致することが示唆された。 ニワトリ孵卵期における鰓後体の本tubulin isotypeの経時的な発現状態をTuJlによる免疫染色でしらべた。孵卵8日で、鰓後体のC細胞の多くが陽性であった。更に鰓後体内の神経線維も陽性であった。孵卵14〜16日では、C細胞内の強い陽性所見が持続した。免疫電顕により、TuJl免疫活性はC細胞の細胞質及び分泌顆粒に認められた。胎生後期において、C細胞のTuJl免疫活性は減少しはじめ、10日目のひよこでは、ほとんど消失し、神経細胞のみに限られるようになった。 本tubulin isotypeが、神経ニューロンの微小細管に局在することは、クリオミクロトームにより作成した標本にTuJl抗体を反応させ電顕観察することにより、判明したが、他のニューロン内のマトリックスにも局在するか否かは決定できなかった。 ニワトリの頚動脈体の発生過程で、本isotype陽性細胞は迷走神経遠位神経節から移動し、頚動脈体内に入り、胎生9〜12日の間陽性細胞が増加し続け、以後減少することがわかった。
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