研究課題/領域番号 |
05670210
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
上山 義人 東海大学, 医学部, 助教授 (30072408)
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研究分担者 |
山崎 等 東海大学, 医学部, 講師 (20191273)
中村 雅登 東海大学, 医学部, 講師 (00164335)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 悪性神経膠腫 / 遺伝子治療 / 上皮増殖因子受容体 / リボザイム / アンチセンスRNA / 上皮増殖因子受容体遺伝子 / 神経膠腫 / ヒト腫瘍xenograft / in vitro転写 |
研究概要 |
悪性腫瘍に対しアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いそのmRNAを不活化する試みが近年なされているが、腫瘍に特異的なmRNAを対象とする悪性腫瘍、特に固形腫瘍、の遺伝子治療実験は少ない。悪性神経膠腫は我々が従来より報告してきた様に、特異的な異常上皮増殖因子受容体(Epidermal Growth Factor Receptor,EGFR)mRNAを発現し、臨床的悪性度との関連も見出されている。本研究は悪性神経膠腫に発現するこの異常EGFRmRNAをリボザイムab-EGFR-RIBを用いて分解し、悪性神経膠腫の遺伝子治療を行うための基礎的データを得ることを目的とする。 本年度は特にin vitroでリボザイムを作製し,in vitroでの標的mRNAに対する分解活性を確認した。さらに、このリボザイム配列を有するDNAを発現ベクター(pCEP4)に組み込み、異常EGFRcDNANIH3T3トランスフェクタント(ERM5-1細胞株)に導入し、細胞生物学的解析を加えた。【1】in vitroにおける異常なEGFRmRNAのリボザイムab-EGFR-RIBによる分析実験を行った。【2】このEGFR-RIBをSV40プロモーターを有する形質発現ベクターpCEP4に組み込み、pCEP4-ab-EGFR-RIBを作成した。【3】リボザイム組み換え体pCEP4-ab-EGFR-RIBを異常なEGFRmRNAを高度に発現しているERM5-1細胞株にトランスフェクトし形質導入し、ハイグロマイシン耐性形質転換株を樹立した。リボザイムab-EGFR-RIBはin vitroで生理的条件(37℃,1mMMg^<2++>,pH7.4)に近い状態で効率良くかつ特異的に異常型EGFRmRNAを分解した。またリボザイムの合成ハンマーヘッド構造部に点突然変異構造を組み込んだdisabled ribozymeは異常型EGFRmRNA分解活性を示さなかった。pCEP4-ab-EGFR-RIBを導入したERM5-1細胞は、より正常なNIH3T3細胞に類似した形態像を呈した。 これらの研究結果から異常なEGFRmRNAを標的とした悪性神経膠腫の遺伝子治療の可能性が示唆された。今後は、pCEP4-ab-EGFR-RIBを導入したERM5-1細胞をヌードマウスに移植しin vivoにおけるab-EGR-Ribの効果を検討する予定である。
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