研究課題/領域番号 |
05670216
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 愛知県がんセンター |
研究代表者 |
田口 修 愛知県がんセンター, 研究所・病理学第2部, 室長 (00142167)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | シェ-グレン症候群 / 乾燥性角膜炎 / ヌードマウス / 胸腺 / 自己免疫病 / 涙腺炎 / シェーグレン症候群 |
研究概要 |
BALB/cヌードマウスの腎皮膜下に異種であるF344ラットの胎仔胸腺を移植しておくと、同マウスの免疫能が獲得される(TGヌード)。しかしながら、TGヌードの肝臓や腎臓には異常が認められないが、甲状腺、涙腺や唾液腺等約10の臓器に炎症反応の多発がみられる。シェ-グレン症候群類似の涙腺や唾液腺の炎症は組織全体にわたりリンパ球浸潤があり、特に涙腺においては腺の完全な萎縮を伴う。これらの病変は胸腺の移植後1か月から慢性の経過をとる病変として90%以上のマウスに認められるようになる。多数のTGヌードマウスにおいては涙腺が機能を失うことから角膜が乾燥状態となる。この角膜の組織は上皮細胞の増生た角質化が認められるとともに、間質にリンパ球の浸潤を認める。そして上皮細胞の直下や間質に補体やイムノグロブリンの沈着を認める。これらの病変の発症に伴い、血中には正常マウスの涙腺や唾液腺の腺房や導管と特異的に反応するIgG抗体が蛍光抗体間接法により検出できた。さらに興味あることには角膜の上皮細胞や間質と反応する抗体も検出できた。多数のTGヌードマウスの検索の結果、角膜炎が涙腺炎の発症なしにでも生じる例があることから、角膜炎は独立した病変である可能性が高い。角膜炎が発症しているマウスの血清を用いて、角膜可溶性蛋白液を抗原としてイムノブロッティング法を行い反応抗原の分子量を同定した。その結果、非還元状態で185kD,還元状態で42、47、49および50kDの抗原であることが明らかとなった。これらの病変は同病変を発症しているTGヌードのCD4陽性の脾リンパ球でもって無処置ヌードマウスに高率にトランスファーすることができた。またTGヌードマウスに発症した病変は抗L3T4抗体を投与することにより治療することができた。
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