研究課題/領域番号 |
05670235
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
有薗 直樹 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079725)
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研究分担者 |
手越 達也 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40254370)
山田 稔 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70106392)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | PIE症候群 / レフラ-症候群 / マスト細胞 / 線虫 / Nippostrongylus / 好酸球 / Ws / Wsラット / Nippostrcngylus / Nippostrongylus brasiliensis / 肺炎 / ヒスタミン |
研究概要 |
Nippostrongylus brasiliensisをラットに感染すると、幼虫の肺移行の後、肺でマスト細胞の増加、好酸球浸潤とともに肉芽腫様病変が形成され、この肺病変はレフラ-症候群あるいは広くPIE症候群のモデルになると考えられる。本研究では、肺肉芽腫病変の発生におけるマスト細胞の役割を明らかにするため、先天的にマスト細胞を欠損するWs/Wsラット、および対照として正常にマスト細胞が存在する+/+ラットを用いて、N.brasiliensis初感染及び再感染後に発現する肺病変を解析した。両系統で、N.brasiliensisの肺-小腸移行の時間経過およびworm burfenに差は見られなかった。+/+ラットにおいては、初感染3-7日を中心として好酸球浸潤が、3-14日に肉芽腫の形成が、さらに7日以降にマスト細胞の増加が観察された。Ws/Wsラットにおいては感染前にマスト細胞は見られなかったが、感染後、ごく少数のマスト細胞が出現した。Ws/Wsラットにおける好酸球浸潤と肉芽腫の形成は、+/+ラットに比べて軽度であった。気管支洗浄液中の好酸球数もWs/Wsラットで+/+ラットよりも低レベルであった。初感染28日後に再感染した場合、+/+ラットでは再感染3日後をピークとして、初感染よりはるかに高度の肉芽腫の形成が観察された。Ws/Wsラットにおける肉芽腫の形成は初感染の場合と同様に+/+ラットよりも軽度であり、肉芽腫面積は+/+ラットにおけるそれの約1/4であった。+/+ラット肺におけるマスト細胞数は、再感染1-3日後にむしろ一過性の減少が見られた。この時期、肺ヒスタミン含量、およびRMCPII量も減少しており、マスト細胞の活性化とメディエーターの放出の結果であると推測された。以上の結果から、N.brasiliensis感染にともなう肺の好酸球浸潤と肉芽腫の形成にはマスト細胞の存在とその活性化が重要な役割を果たしている可能性が示唆された。
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