研究課題/領域番号 |
05670248
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
冨田 敏夫 東京大学, 医科学研究所, 講師 (00126129)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 黄色ブドウ球菌 / α毒素 / 膜チャンネル / オリゴマー / リポソーム / 生体膜 / 黄色ブドウ球菌α毒素 / 細胞膜 / タンパク質毒素 / ブドウ球菌 / チャンネル形成タンパク質 |
研究概要 |
黄色ブドウ球菌のα毒素は、293個のアミノ酸から構成される33kDaのタンパク質であり、標的細胞の膜表面で集合してリング状構造をしたヘキサマーを形成する。このヘキサマーが膜チャンネル(Pore)として作動し、赤血球、血小板、血管内皮細胞など種々の細胞を傷害する。本研究においては、チャンネル形成における毒素タンパク質の構造と機能を解析するために、プロテアーゼで限定的に加水分解した毒素フラグメントの膜への結合活性、膜におけるオリゴマー形成活性、及びチャンネル活性を測定した。さらに、膜における毒素のトポロジーについて研究した。(1)複数のフラグメント(Ala1-Glu71,Gly72-Asn293,Thr9-Lys131、Ilel132-Asn293)が赤血球膜及びリポソームへ結合したので、毒素タンパク質の複数の部位が膜結合に関与する可能性がある。(2)これらフラグメントは、膜においてダイマー(二重体)を形成したが、リポソーム及び黒膜(Black lipid membrane)にチャンネルを形成しなかった。また、N末端側の8個のアミノ酸を欠損したフラグメント(Thr9-Asn293)はヘキサマーを形成するが、チャンネル活性を示さなかった。これらの結果は、α毒素がN末端あるいはC末端側を欠損するとチャンネル形成活性を失うことを示している。(4)リポソーム膜に結合した毒素をプロテアーゼ処理して得られたフラグメントを分析した結果、毒素タンパク質の中央部分(Lys131-Ile132など)は膜の内部に入り込んでおり、毒素のN末端部分は膜面から外側に露出している可能性が高い。
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