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細菌による持続性感染の分子遺伝学

研究課題

研究課題/領域番号 05670265
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関順天堂大学

研究代表者

山本 達男  順天堂大学, 医学部, 助教授 (80095843)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード大腸菌 / 下痢症 / 持続性感染 / 粘着 / パイエル板M細胞 / 腸管局所免疫
研究概要

細菌性(乳幼児)下痢症に於ける持続性感染(>2w)の原因菌の中、腸管病原性大腸菌(EPEC)については一応の成果を得て、J.Infect.Dis.に報告した。この場合には、EPECが腸管局所免疫の要であるパイエル板のM細胞(抗原摂取細胞)に粘着しないことが明らかになったが、このメカニズムで局所免疫から逃避し、腸管粘膜での持続性感染を可能にしていると考えられた。今回は、さらに、持続性・細菌性(乳幼児)下痢症の新しい研究分野であるentero-aggregativeE.coli(EAggEC;腸管凝集粘着性大腸菌)とdiffuse-adheringE.coli(DAEC;分散粘着性大腸菌)について研究した。
EAggECとして用いた2株が、EAggECとDAECの中間型の粘着性を示した。粘着因子は新しい57kDaの外膜蛋白で、ヘモアグルチニン(HA)活性を示した。57kDaの外膜蛋白はプラスミドから産生されたが、その構造遺伝子は重複して存在し、さらにその発現が遺伝子によってポシティブに調節されていた。従って、EAggECの粘着因子(線毛)とは明らかに異なっていたが、耐熱性毒素EAST1を産生すること、小腸より結腸粘膜によく粘着することはEAggECと同様であった。
次に、DAECを解析したが、中の1株がアクチンの凝集活性を持つことが明らかになった。この株は、さらに微絨毛を伸長させ、細胞侵入性を示した。DAECでアクチンの凝集活性を持つ例はこれが最初の例である。
本研究の過程で、全く新しいケテゴリーの下痢原性大腸菌(候補株)が2つも明らかになった。さらに、病原性について研究を進めたい。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] P.Echeverria,S.J.Savarino,T.Yamamoto: "Escherichia coji diarrhoea" Balliere clin.Gastroenterol.7. 243-262 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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