研究課題/領域番号 |
05670291
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠原 正典 北海道大学, 医学部, 助教授 (30241318)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 主要組織適合遺伝子複合体 / 分子進化 / プロテアソーム / 無顎類 / 軟骨魚類 / 両生類 / アフリカツメガエル |
研究概要 |
本研究では、1)下等脊椎動物からMHC主要組織適合遺伝子複合体)遺伝子をクローニングすることにより、MHC遺伝子の系統発生学的起源を明らかにすること、2)軟骨魚類から哺乳類におよぶ多様な生物種のMHC遺伝子を解析することにより、MHC遺伝子の長期進化を規定する一般的な法則を明らかにすること、を目的とした。まず第一番目の目的に関しては、軟骨魚類には、多型性に富んだ典型的なMHC遺伝子が存在することを明らかにした。しかし、それより下等な脊椎動物である無顎類からM HCクラスI、II遺伝子を分離しようとする試みは、現在のところすべて失敗に終わっている。したがって、無顎類にはMHC遺伝子は存在しないか、あるいは、存在するとしても他の脊椎動物のMHC遺伝子とはかなり配列が異なっているものと推定された。最近、我々は、軟骨魚類にはプロテアソームのサブユニットをコードするLMP7、LMPX両遺伝子が存在するのに対し、無顎類にはLMPX遺伝子しか存在しないことを示唆するデータを得た。これらの結果を総合すると、無顎類には典型的なMHC遺伝子が存在しない可能性が示唆された。また、MHC遺伝子の長期進化を規定する一般的な特徴として、以下の3点を同定した。1) MHC遺伝子では、種間配列保存の程度が低いにも関わらず、全体的なドメイン構造はよく保存されている。2) 機能的に重要なMHC遺伝子の数はヒトからサメにいたるまで大差なく、ハプロイドあたり1〜3個の範囲にある。3) MHC遺伝子多型の本質的特徴は種をこえて温存されている。
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