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コラーゲン誘導関節炎発症性T細胞のレセプターとエピトープの同定:発症に関与する抗原エピトープは限定されているか

研究課題

研究課題/領域番号 05670305
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関産業医科大学 (1994)
熊本大学 (1993)

研究代表者

垣本 毅一  産業医科大学, 医学部, 助教授 (20112352)

研究分担者 坂田 敦子  熊本大学, 医学部, 助手 (70167849)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードコラーゲン誘導関節炎 / ヒト慢性関節リウマチ / ペプチドワクチン / T細胞エピトープ / MHCアンタゴニスト / MHC・ペプチド療法 / CBll / 関節炎誘起エピトープ / CB11 / II型コラーゲン / T細胞クローン / T細胞抗原レセプター
研究概要

DBA/1マウス由来T細胞クローンK-102は、II型コラーゲン(IIC)のCNBrフラグメントCBll(アミノ酸278個)と反応する。CBllフラグメント中にはT細胞エピトープが少なくとも5個存在するが、我々は、アミノ酸が10個ずつ重複する20merの合成ペプチドを作製し、それらとK-102細胞との反応性から、CBllのN末端50〜90番目にK-102が認識するarthritogenic epitope(関節炎誘起に関与するエピトープ;AE)が少なくとも1つ存在することを明らかにした。さらに、このアミノ酸配列を細かく切断した合成ペプチドとK-102との反応性などから、N末端60-81の22個のアミノ酸から成るペプチドIIC60-81が、目的とするエピトープであることを突き止めた。この合成エピトープは、K-102細胞のみでなくIIC感作マウスの局所リンパ節細胞とも反応性を示すことから、K-102細胞にのみ反応する特異なエピトープではなく、IIC感作によって誘導されるIIC反応性Tリンパ球の全レパートリーの中に含まれるAEに関与する重要なエピトープと推測された。
このIIC60-81は、単独でDBA/1マウスを感作してもコラーゲン誘導関節炎(CA)は発症せず、さらに、このマウスにその後、nativeのIICで感作してもCA発症性を示さず、加えて、これらのマウスの末梢リンパ細胞はIIC60-81に反応性を示さないことから、IIC60-81は、AEに関してトレランスを誘導し、ペプチドワクチン活性を有していることが明らかになった。さらに、IIC60-81を構成するアミノ酸と、I型コラーゲン(CA誘導性を欠く)のα1(1)鎖の対応する残基とがホモロジーが高くなるように、site-directed substitutionを行ったアナログペプチドを4種類合成して調べたところ、そのうちの1つIIC60-81(S68,78,80)は、wild type抗原のIIC60-81のI-A^qへの結合に対するアンタゴニストであることが示され、DBA/1マウスをIIC60-81で免疫する際、このIIC60-81(S68,78,80)を加えて共免疫すると、CAの発症を有意に抑制し、その機序はMHCアンタゴニストとして働いていることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Kakimoto,et al.: "Chracterization of anti-type II collagen T cell clone and its epitope study." Journal of Immunology. (発行予定). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Sakata,et al.: "Successful induction of severe destructive arthritis by the transfer of rheumatoid synovial T cells in SCID mice." Journal of Experimental Medicine. (発行予定). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 垣本毅一: "MHCペプチドと疾患(Newメディカルサイエンスシリーズ)" 羊土社(発行予定), (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Kakimoto: "Chracterization of anti-type II collagen T cell clone and its epitope study." Submitted to J.Immunology. (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Sakata: "Successful induction of severe destructive arthritis by the transfer of rheumatoid synovial T cells in SCID mice." submitted to J.Exp.Med.(1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 垣本,毅一: "MHC・ペプチドと疾患(Newメディカルサイエンスシリーズ)" 羊土社(発行予定), (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kakimoto,K.: "The Suppressive effect of gelatin-congugated superoxide dismutase on disease development and severity of collagen-induced arthritis in mice." Clin.Exp.Immunol.94. 241-246 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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