研究課題/領域番号 |
05670320
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西條 清史 神戸大学, 医学部, 講師 (00178469)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | セレノプロテインP / セレノプロテインP類似蛋白 / 脳 / クローニング / オステオネクチン / 重金属負荷 / 防御機構 / 遺伝子発現制御 |
研究概要 |
平成4年度にウシ脳よりセレノプロテインPに類似性を示すクローンを得たと報告したが、配列解析の結果、セレノシステインを12個含む他、ホメオボックス蛋白のような形態形成を司る蛋白に認められるproline-hisitidineの繰り返し配列を含んでいることが明かとなり、従来報告されていたセレノプロテインPとは異なる新たな蛋白をコードしていた。しかもmRNAの発現は嗅脳、海馬、小脳皮質に局在しており、この新しい蛋白も形態形成に関与している可能性が考えられたので、神経の形態発生との関与について検討中である。又、小脳に局在することから、有機水銀の神経毒性に拮抗作用を示すセレンの作用点である可能性も考えられたので、現在遺伝子発現制御について検討中である。 遺伝子制御の研究では他にも、脳におけるメタロチオネイン遺伝子制御について報告した。引き続き、脳の部位毎に発現が異なるか否かについて検討中であり、少なくともCd負荷で脳幹部では発現が惹起されないことを見いだしている。また、オステオネクチンmRNAの発現が、Cd負荷により臓器ごとに異なることを見いだし、現在量一反応関係を検討している。一方、骨芽細胞化することでカルシトニン応答性が細胞に生じ、分化、増殖の方向に遺伝子制御されることを報告した。さらに、がんの分化度に応じてオンコジーン蛋白mRNAの発現が変化することを見いだし、症例を集め、さらに検討中である。
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