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混合溶剤によるn-ヘキサンの神経毒性増強機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670324
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 衛生学
研究機関大分医科大学

研究代表者

三角 順一  大分医科大学, 医学部, 教授 (40109658)

研究分担者 後藤 俊夫  大分医科大学, 医学部, 助手 (90225657)
島岡 章  大分医科大学, 医学部, 助手 (40136792)
青木 一雄  大分医科大学, 医学部, 助手 (60201282)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードヘキサンジオン / メチルエチルケトン / ラツト / 血液 / 神経 / 尿 / ヘキサンジオン濃度 / 神経毒性
研究概要

今回、ノルマルヘキサンと混合使用されるアセトン及びメチルエチルケトンの神経毒性増強作用について明らかにするため、ラツトに、神経毒性発現物質であることが分かつている、ノルマルヘキサンの主要代謝物25ヘキサンジオンと共にアセトンまたは、メチルエチルケトンを投与し、投与後30分、1時間、2時間、4時間、8時間並びに18時間後の血液・神経組織中の2,5-ヘキサンジオン量並びに16時間までの尿中25HD量を測定した。
これを、25HD単独投与群のそれらと比較検討したところ、メチルエチルケトンとの混合投与群においても、アセトンとの混合投与群においても、血液中、神経組織中及び尿中の25HD濃度は25HD単独群のそれらに比し著しく高い値を示した。特に8〜16時間後に著名な相違がみられた。血中濃度と神経組織中濃度は良く相関していた。尿中排泄量にも増加がみられたことから、腎のクリアランスには、影響がないことが明らかにされた。
また、血液および神経組織中濃度には、混合されたメチルエチルケトン量と相関しており、10ミリモル投与量では、投与後16時間後では投与後1〜2時間に比し低下がほとんどみられず、にもかかわらず尿中排泄量は増加したことから、肝の代謝が関与していることが示唆された。今回の実験により、混合投与における神経毒性増強作用は、混合される薬物と25HDとの代謝の競合による血中濃度上昇とそれに伴う神経組織中濃度の上昇が主原因であると思われた。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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