研究課題/領域番号 |
05670339
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 桂子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00211433)
|
研究分担者 |
竹内 幸子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90251503)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 健康水準 / 都市環境 / 健康都市 / 健康指標 / 評価手法 / 予測モデル / 地域メッシュ / ヘルスプロモーション / 評価平法 / ライフスタイル / 都市化 |
研究概要 |
都市環境の変化が住民の健康水準に及ぼす影響を、小地域単位の解析、都市規模別の解析により明らかにし、健康水準の将来予測を行うためのモデルを開発した。1.まず、東京圏における地域別の600の諸指標を収集し、都市住民の健康と環境の水準の相互の関連性の解析に必要な指標のカテゴリーを検討した。以下のカテゴリーが必要な環境諸指標のカテゴリーである。健康水準は、(1)死亡特性関連指標、(2)地域内死亡格差関連指標、(3)活動的余命関連指標、(4)QOL関連指標。環境水準は、(1)人口指標、(2)居住環境、(3)都市基盤、(4)教育、(5)保健医療福祉サービス、(6)労働環境、(7)地域経済、(8)健康増進活動、(9)自然環境の各カテゴリーの指標。2.因子分析法により、健康水準の諸指標、環境水準の諸指標をそれぞれ代表する因子を抽出した。複数の地域群の解析の結果、健康水準については5〜10の因子、環境水準については、20〜30の因子により、適合性の高いモデルを作成できることがわかった。3.既存の統計資料以外に、解析に必要な次の指標を新たに作成した。(1)大都市のおける地域調査に基づく、住民のライフスタイル、保健行動に関する指標。(2)衛星データに基づく、自然環境、土地利用、気象に関する指標。(3)メッシュデータのリンクデータ。4.健康水準と都市環境の諸要因との関連性を、都市の人口密度、教育水準、所得水準、職業別などに分析した。その結果、地域の社会経済要因だけでなく、土地利用を含む都市計画に関わる諸要因ならびに自然環境要因が、都市住民の健康水準の向上に寄与することが明らかになった。5.都市環境水準の諸指標を用いて、健康水準を予測するモデルを作成した。実測値と推計値の比較を行った結果モデルの適合性が高く、都市住民の健康増進のために必要な環境条件を総合的に示すための、有用なモデルを作成できることが明らかになった。
|