研究課題/領域番号 |
05670368
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
清水 英佑 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80056879)
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研究分担者 |
中川 正祥 (財)鉄道総合技術研究所, 中川研究室, 室長
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 磁場 / 定常磁場 / 変動磁場 / CHL細胞 / 小核 / 肝酵素 / anilin hydroxylase |
研究概要 |
磁場の生体影響を評価する一環として、これまでin vitroにて細菌や培養細胞を用いて染色体に対する作用を検討するとともに、小動物全身曝露による血液系への影響を検討してきた。今年度は、定常磁場を用いてin vitro CHL細胞に対する影響および動物全身曝露による肝酵素活性の変化について、また変動磁場によるCHL細胞への影響を検討し次の結果を得た。 1.In vitro CHL培養細胞に対する影響 4.7tesla(T)の定常磁場にCHL細胞だけを曝露すると、細胞の生育は抑制された。 一方、mitomycin Cの存在下でCHL細胞を磁場曝露すると、小核誘発頻度は有意に抑制された。現在、3T曝磁による影響と、adriamycin存在下での影響を検討中である。また、変動磁場(50Hz、30mT)にCHL細胞を曝露したところ、生育に対する影響を及ぼさなかった。また、小核誘発能について明確な結果は得られなかった。今後、再現性の検討をするとともに、実際に用いている磁場強度(1.5〜2.0T)での影響を検討することにする。 2.マウス全身曝露による肝酵素活性に対する影響 マウスを4.7Tの高磁場に3、6、24時間それぞれ曝露した後、肝臓をとり出しanilin hydroxylase活性を測定したところ、24時間曝露マウスで対照群に比較して有意な増加を認めた。しかし、3T群では現時点では有意差を認めない。 今後、3T群の再試験および7-ethoxycoumalin-o-deethylase活性についても検討することにしている。
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