研究課題/領域番号 |
05670376
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 大阪府立公衆衛生研究所 |
研究代表者 |
中村 清一 大阪府立公衆衛生研究所, 労働衛生部, 主任研究員 (80167551)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 尿 / 抗変異原性 / SOS反応抑制 / ライフスタイル / ワークスタイル / 健康度 / umu試験 / 生活習慣 / 生活環境 / 日内変動 |
研究概要 |
ネズミチフス菌TA1535/pSK1002を使ったumu試験によって、人の尿には化学変異原の誘導するSOS反応を抑制する作用のあることを発見した。尿の抑制作用には個人差がみられた。尿のSOS反応抑制活性(抗変異原性)は日間変動は小さいものの、日内変動のあることが明かとなった。尿のSOS反応抑制活性は早朝は高く、日中に低下し、夕方、最低値を示した。尿は体内の不用物を排せつするものであるが、同時に、その人の身体状況を反映しているものでもある。そこで、尿のSOS反応抑制活性に影響を与える要因を明らかにするため、287名の健康な男子労働者(タクシー運転手、自営業者、農業従事者、放送局勤務者、製造業勤務者;35〜70才)について、大気中の変異原物質である1-ニトロピレンのSOS反応誘導性に対する尿のSOS反応抑制活性と健康調査、生活習慣調査等の結果を比較した。尿のSOS反応抑制活性と健康調査の各項目には有為な相関を示す項目は見られなかったが、抑制活性の低いものでは有病者率が高く、免疫機能の低いものが多かった。これらの調査結果は、尿のSOS反応抑制活性はその人の健康状態と関係のあることを示唆するものと考える。
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