研究課題/領域番号 |
05670403
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
法医学
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 広一 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (60171211)
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研究分担者 |
藤田 清司 大阪医科大学, 医学部, 助手 (50247839)
田村 明敬 大阪医科大学, 医学部, 助手 (50207239)
伊東 重徳 (伊藤 重徳) 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (90104281)
溝井 泰彦 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00030809)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 凝固第13因子Aサブユニット / 遺伝的多型 / 塩基置換 / ハプロタイプ / 稀な変異型 / 凝固第13因子欠損症 / 組換えホットスポット / 凝固第13因子 / 凝固因子 |
研究概要 |
ヒト凝固第13因子Aサブユニット遺伝子の多型に関していくつかの新しい知見を得た。まずタンパクレベルで検出される多型をコードしている遺伝子上の変異はエクソン12と14における点突然変異に基づくことを明らかにした。これらの変異をDNAレベルで検出するPCR-RFLP法も同時に考案し、集団試料をタイピングした結果、タンパクでのタイピング結果と矛盾がなく、上記に塩基置換がタンパクレベルの多型に関わっていることを確認した。次にドイツ人、フィン人、ロシア人に試料をSSCP法で解析し、タンパクレベルでは検出されない変異を5つのエクソンに多型頻度で存在することを初めて見いだし、これらの塩基配列を決定した。またこれらの変異がハプロタイプとして遺伝しており、理論的に考えられる72組のうち18組の存在を確認した。これらのうち7個は点突然変異、10個は既存のハプロタイプの組換えによって生じたと考えられ、F13A遺伝子領域では頻繁に組換えが生じていることが示唆された。一方、日本人、ドイツ人試料のうち、タンパクレベルで稀な変異型として識別された14のタイプのすべてについてそれらの塩基置換及び他の多型エクソンのタイプを明らかにした。また2例の欠損型のうち1例が、第5イントロンのスプライスアクセプターの変異に基づいていることを明らかにした。 現在F13A遺伝子領域には組換えのホットスポットが存在することを想定して、その存在と配列を解明するべく実験を進めている。
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