研究課題/領域番号 |
05670428
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
岡山 昭彦 (1994) 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (70204047)
橘 宣祥 (1993) 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (90094094)
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研究分担者 |
村井 幸一 (村山 幸一) 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90239476)
岡山 昭彦 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (70204047)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | HTLV-I / SCIDマウス / MT-2 / 抗アシアロGM-1抗体 / NK活性 |
研究概要 |
成人T細胞白血病(ATL)の適切な動物モデルは、その発症機構や有効な治療法の開発のため有用と思われる。申請者らはNK活性を抑制する抗アシアロGM1抗体(AAGM)によるSCIDマウスでのHTLV-I感染細胞の接種、増殖に対する影響を検討した。 HTLV-I感染細胞株MT-2のSCIDマウスに接種に際して、無処置のマウスに比してAAGM処置マウスで有意に高率に、しかも早期に腫瘤形成が認められ、またPCRで肺などの臓器にHTLV-I感染細胞の存在が示唆されたという結果をふまえて、平成6年度においては、ATL患者およびHTLV-Iキャリアー細胞のSCIDマウスにおける接種、増殖を試み、また接種前後でのHTLV-Iウイルスゲノムの組み込みをサザン法およびPCR法により検討した。ATL患者5名の末梢血液単核球を接種した結果では、1名において腫瘤の形成を認めた。この腫瘤はHTLV-I陽性ではあったが、T、B細胞のキメラであり、単クローン増殖を認めなかったため、ATL細胞の直接の増殖を確定できなかった。またキャリアー1名の末梢血液単核球を8匹に接種した結果では、1匹のみが、肺、その他の臓器においてHTLV-I陽性であったが、腫瘤の形成は認めなかった。 上記の結果より、AAGM処理はHTLV-I感染細胞のSCIDマウスにおける移植実験に有用であり、ATL発症にNK活性の低下が重要である可能性を示した。
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