研究課題/領域番号 |
05670452
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白鳥 康史 東京大学, 医学部(病), 助手 (70196624)
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研究分担者 |
小松 裕 東京大学, 医学部(病), 医員
松村 雅幸 東京大学, 医学部(病), 医員
丹羽 泰郎 東京大学, 医学部(病), 医員
丹羽 康郎 東京大学, 医学部(病), 医員
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 肝類洞壁細胞 / 内皮細胞 / クッパー細胞 / Pit細胞 / TGF-α / IL-8 / IL-2 / 分子生物学 / 肝内皮細胞 / TGFd / PKC / CINC / BRM / Kupffer細胞 / 接着因子 |
研究概要 |
肝類洞内皮細胞を分離、培養の検討から内皮細胞の形態学的な管腔形成には細胞外基質の関与が示され、また、その増殖機構には様々な増殖因子ことにTGF-alphaにより細胞内でのPKCが誘導されることが明らかにされた。これら増殖因子はKupffer細胞で産生され、また、肝類洞内皮細胞を用いたangiogenesis類似modelは細胞外基質により修飾されていることも明らかにされた。 さらに、培養癌細胞培養上清液にはangiogenesisを亢進させる作用が示された。このことは、癌細胞の肝内転移巣形成に伴い新生血管形成が誘導されることを示すものである。また、これら形成されたモデルにおいて癌細胞と血管での接着因子の発現が示され、これらのin vitroの実験系は、今後、癌の転移巣形成の解明に重要な系であると思われる。また、肝再生にも肝細胞の再生のもならず、肝類洞内皮細胞の増殖が示され、肝での基本形態を保持していくことが明らかにされた。 肝障害一肝線維化には様々な細胞浸潤とcytokineの関与が知られていることをin situ hybridazation法で明らかにした。また、肝細胞障害の誘因ともなる細胞浸潤にも様々なcytokineの関与を今回初めて明らかにした。すなわち、浸潤細胞の遊走能の著しいinterleukin-8(cytokine-induced neutrophil chemoattractant)の肝での産生機構の解明を遺伝子のtranscriptレベルおよび蛋白産生レベルで明かにした。その結果、これら生理活性物質の産生制御には様々なcytokineによる複雑なネットワークが関与形成していることが明らかにされた。
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