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肝臓における細胞外マトリックスの産生、分解系の制御機構に関する分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 05670460
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

高原 照美  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (60240777)

研究分担者 白木 公康  富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (50135745)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード細胞外マトリックス / コラーゲン分解酵素 / 肝線維化 / 分子生物学
研究概要

1.in vivoの系:ヒト肝疾患における各種コラーゲンをはじめとするマトリックスの局在については既に報告済みであるが、今回はマトリックス分解酵素の局在とその遺伝子発現を検討した。つまり、慢性肝炎、肝硬変の肝生検材料から、RNA法を抽出しPCRを用いてmetalloproteinase(MMP)-II,IXと、tissue inhibitor of metalloproteinase(TIMP)-I,IIの発現を検討中である。MMP-IIの組織内局在については、肝臓の主として類洞内皮細胞、伊東細胞に局在することが確認された。また、活性型のものは、内皮細胞膜、肝細胞膜上にも表出され、分泌された酵素が活性型として働く部位として、これらの細胞膜上が示唆され、現在追試中である。また、これらの結果は第28回肝臓学会西部会の主題示説において発表した。一方、実験的肝線維化過程とその回復過程における、各種MMPとTIMPの発現についても検討した。MMP-Iは肝線維化初期で発現がみられるが、それ以後は著明に発現が抑制され、TGF-βによる制御が考えられた。MMP-IIは線維化過程において、著明に増加し、線維化回復過程において徐々に低下し、TIMP-IIの動態もほぼ同様であった。組織内での発現は、主として類洞内皮細胞、伊東細胞であり、以上の結果は上記の学会で発表し、すでに投稿、掲載予定となっている。
2.in vitroの系:当科保有のヒト肝癌細胞株における、TIMPの産生とその遺伝子発現における各種薬剤について検討した。つまり、all-trans retinoic acidを添加すると、培養上清中のTIMP-Iの発現は増強するがTIMP-IIは低下した。また遺伝子発現でも同様の結果がえられ、現在その他のサイトカインの影響を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高原照美、古井啓、他: "肝線維化における4型コラーゲン分解酵素(MMP-II)の遺伝子発現動態とその局在" 肝臓. (In press).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Takahara T,Shiraki K: "Effects of Glycyrrhizin on Hepatitis B Surface Antigen:Biochemical Morphological Study" J Hepatoplogy. In Press.

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 白木公康、高原照美: "B型肝炎生ワクチンの開発" 日本臨床. 51. 241-247 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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