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潰瘍性大腸炎標的抗原40KD蛋白遺伝子クローニングとその機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05670489
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

坂牧 純夫  札幌医科大学, 医学部, 講師 (00196081)

研究分担者 高橋 康雄  札幌医科大学, 医学部, 助手 (10236325)
研究期間 (年度) 1993 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 抗大腸抗体 / 40KD蛋白質 / トロポミオシン / ADCC / MHC-class II Ag / 大腸粘膜傷害機序 / HLA-DP / 大腸粘膜障害機序 / 坑大腸抗体 / MHC-classIIAg
研究概要

我々はこれまでUC標的抗原40KD蛋白と相同性が認められた細胞骨格形成蛋白トロポミオシンに対する抗体が、UC活動期患者血清中に有意に高く存在すること、本抗体は患者大腸粘膜傷害機序として想定されているADCC機構に関与する抗体であることを報告してきた(第80回消化器病学会リサーチフォーラムで報告)。
今年度は、細胞内蛋白であるトロポミオシンが細胞表面へ表出される機序解明のため、トロポミオシン抗原が特定のMHC分子を介して発現されている可能性をヒトHLA-DR、DQ、DP遺伝子をマウス由来L細胞にトランスフェクトして作成したヒトclass-II分子発現L細胞を用い検討した。class-II分子発現L細胞および非発現L細胞をトリプシン処理したトロポミオシンペプチドと供培養した後、抗トロポミオシン抗体を用いてその発現をFACSで検討したところ、DP分子発現L細胞でトロポミオシン陽性細胞の出現を認め、親株及びDR、DQ分子発現L細胞では差を認めなかった。この結果から、トロポミオシン抗原はHLA-DP分子に結合して細胞表面に発現されると考えられた(第36回日本消化器病学会大会で報告)。更に、トロポミオシンペプチドと供培養後のDP分子発現L細胞及びその親株であるL細胞をそれぞれ標的細胞として同一UC患者血清のADCC活性を測定したところADCC活性は親株L細胞で2.65±4.59%に対しDP分子発現L細胞に対しては15.4±6.5%と有意に高値を示した。またDR分子発現L細胞、未処理のDP分子発現L細胞を標的としたADCC活性は親株L細胞との間に有意差を認めなかった。以上より、UC患者血清中に存在する抗トロポミオシン抗体は、HLA-DP分子と結合して細胞表面上に提示されたトロポミオシンペプチドと結合し、ADCCの標的分子となり細胞障害が惹起されると考えられた(第24回日本免疫学会総会で報告)。現在はHLA-DP分子発現L細胞からのDP分子結合ペプチドの抽出を試みている。

報告書

(3件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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