研究課題/領域番号 |
05670531
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
津田 富康 大分医科大学, 医学部, 教授 (80040567)
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研究分担者 |
宮崎 英士 大分医科大学, 医学部, 助手 (00264333)
指吸 俊次 高知大学, 理学部, 教授 (00019564)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ANAE-I / マクロファージ遊走阻止 / 類上皮細胞肉芽腫 / ANAE-1 / マクロフアージ遊走阻止活性 |
研究概要 |
本研究を遂行するにあたり、新たに家兎肺類上皮細胞肉芽腫組織よりANAE-1の精製を行った。即ち、Freund's complete adjuvantを家兎に静注し、最もANAE-1がrichな静注後4週目に肺を摘出し、肉芽腫部分を切り出しホモジネートを作成した。そのホモジネートより既報の方法を一部改変してANAE-1を精製した。今回精製したANAE-1はSDS-PAGEにおいて、CBB染色にて単1のバンドを示した。精製倍率は、約160倍であった。次に、精製ANAE-1が再現性をもってマクロファージ遊走阻止活性を示すか否かの確認を行ったところ、今回精製したANAE-1は80nM以上の濃度でマクロファージ遊走阻止活性を示した。さらに、PCR用のプライマーを作成するためにANAE-1のアミノ酸配列(20〜30残基)の決定を試みたが、再現性のある結果が得られず、現在までアミノ酸配列を決定し得ていない。その原因のひとつと考えられることは、精製ANAE-1を等電点電気泳動あるいはnative-PAGEにて解析すると、なお過剰なANAE-1のアイソザイムバンドが認められており、精製ANAE-1が単一の蛋白ではなかったことに起因するものと考えられる。これに関しては、精製ANAE-1のアイソザイムをイオン交換クロマトグラフィー、chromatofocusingで分離することを試みたが、蛋白が微量であることもあり、成功していない。一方、家兎でANAE-1が類上皮細胞あるいは活性化マクロファージに特異的なANAE-アイソザイムであるように、ヒト類上皮細胞に特異的なアイソザイムを等電点電気泳動にて検討したところ、ヒト類上皮細胞に特異的なアイソザイムは存在しなかった。
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