研究課題/領域番号 |
05670539
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
永井 厚志 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60101820)
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研究分担者 |
松宮 晴子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70266716)
亀山 伸吉 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50214557)
青柴 和徹 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60231776)
稲野 秀孝 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40191887)
安井 修司 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30147392)
上野 寿樹 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50256525)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 肺気腫 / 肺傷害 / オキシダント / エラスターゼ / ナイアシン / ニコチナマイド / DNA傷害 / アポトーシス / アポートシス / ニコチン / 好中球 / DNA / 喫煙 / 電子顕微鏡 |
研究概要 |
好中球への影響 1.喫煙に含まれるニコチンが好中球寿命に与える影響について検討した。好中球寿命は、ニコチンの量依存性に延長した。透過型電顕観察や抽出したDNAの電気泳動所見から、ニコチンは好中球のアポトーシスを抑制することが知られた。 2.好中球の変形能は温度やpHレベルによって影響を受ける。これらの条件を一定にし、喫煙によって生ずる好中球の変形能について検討した。好中球は、喫煙暴露によって超微形態異常を示し、変形能が低下した。この変形能の低下は、喫煙のガス成分中のオキシダントによってもたらされ、ニコチンは変形能の低下を濃度依存性に抑制し、その作用はニコチンの抗オキシダント作用であることが明らかとなった。 オキシダントによる肺傷害 1.肺のオキシダント傷害モデルにおいて、ナイアシンやニコチナマイドは傷害抑制作用を示した。これらの薬剤は、オキシダント投与肺のNAD低下を抑制したことから、オキシダントはDNA傷害を介したNADの枯渇により肺傷害をもらたすと考えられた。 2.培養気道上皮にH2O2を暴露すると、H2O2暴露濃度、時間依存性に上皮傷害が高度となることが知られた。ナイアシン、ニコチナマイド、テオフィリン、DBcAMPの投与によりH2O2の上皮傷害は抑制され、H2O2暴露による細胞内ATPの減少がナイアシン投与により阻止されたことから、H2O2は細胞内ATPの低下により細胞傷害をもたらすことが推測された。
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